「国民純生産(NNP)」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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国民純生産(NNP)の意味

国民純生産(NNP)とは、Net National Productの略で、国内外から得た1年間の純粋な所得合計を求めたもの。直訳すると、掛け値なしの国民の成果となる。「掛け値なし」とはつまり名目的ではなく実質的であるという意味で、すなわち固定資産の価値減少を考慮した所得合計がNNPである。一定の期間に生産された財やサービスの付加価値の総合計、国民総生産(GNP)から減価償却費を引くことで国民純生産を求める。減価償却費は、企業が使用する機械や運搬する際に使用しているトラックなどの資産であり、このモノの価値の減少のことである。

機械やトラックなどの資産は使っていくうちに古くなり、新品の時よりも機能は落ちていく。目に見えない変化がなくとも劣化はするものであり、使用の寿命がある。生産活動をすることによって、新品の時と同じ機能を発揮しなくなり、使用している機械やトラックなどの資産の価値は減ってしまう。生産活動によって減少してしまう資産の価値を考慮することで1年間の純粋な所得合計を求めることができるのだ。 

例文

・資産の価値減少を考慮し、国民純生産(NNP)を求める。

・国民純生産(NNP)を計算することで1年間の所得額が明確になる。

・固定資産の価値減少があったわりに国民純生産(NNP)は上々だ。

・国民純生産(NNP)は公表せずとも、公表されている資料から求めることが可能である。

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