「景気循環」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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意味

 景気変動のメカニズムを解明することはマクロ経済学の重要なテーマであり、景気変動の周期性を波の形で表したものが景気循環である。景気循環は複数の波形の合成とされ、異なる波長が合わさり総合的な景気変動を起こすとされている。

 資本主義経済では好況・後退・不況・回復といった循環が認められており原因と周期について4つの説が唱えられている。

 原因を在庫投資と考えた40カ月周期のキチン循環説。原因を設備投資と考えた10年周期のジュグラー循環説。ジュグラー循環説はマクロ経済学における景気循環の主説だ。建築投資を原因と考える20年周期のクズネッツ循環説。最長の50年周期で循環し、原因をイノベーションや資源の新たな発見と考えるコンドラチェフ循環説がある。

 コンドラチェフの波のなかにクズネッツの波がいくつか存在し、クズネッツの波のなかにはジュグラーの波が、ジュグラーの波のなかにはキチンの波が大体2回ほど認められている。

例文

・資本主義下の経済活動は変動が規則的であるため景気循環と呼ばれている

・景気循環の波がピークを過ぎて下降する状況が景気後退局面である

・景気変動の波を研究することが景気変動のメカニズムを解明するために不可欠である

・景気循環の変動を示す指標が景気動向指数だ

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