プルキンエ現象の意味
プルキンエ現象とは、チェコの生理学者であるプルキンエが発見したもので、その場所の明るさによって、同じ物が異なる色に見える現象のことである。具体的には、暗い場所において青色や緑色の物が明るく見え、赤色の物が暗く見える。日中に見た赤い花が、夜になったらあまり目立たなくなり、葉の方がはっきり見えたという経験はないだろうか。この現象こそまさにプルキンエ現象なのである。
なぜこの現象が起きるのか。それは、人間の目の働きが影響しているからである。人間の目の網膜には、錐体細胞と桿体細胞という2種類の細胞がある。明るい場所では錐体細胞によって色を認識することができるが、暗くなるとその機能が低下する。代わりに桿体細胞がよく働くようになるのだが、色をはっきりと区別することができないため、赤色が鮮やかに見えなくなるのだ。それに対し、青色や緑色は波長が短いため、鮮やかに見えるようになる。
プルキンエ現象は、我々が日常的に目にしている物にも利用されている。それは、道路標識である。道路標識には様々あるが、色は青色であることが多い。これは、夕方や夜になってもドライバーが見やすいようにするためなのだ。
例文
・道路標識にプルキンエ現象が使われていたのか。
・調べるほどプルキンエ現象は不思議だと思う。
・他にプルキンエ現象を応用させることはできないかな。
・プルキンエ現象が起きる仕組みを調べてみる。
