「一斉授業」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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一斉授業の意味

 学習する集団に対し一人の教員が授業をする、日本の公教育でもっとも一般的な授業形態。同じ教材を使い、同じ進度で、同じ内容の授業をするのが特徴である。一斉教授、一斉学習ともいう。イギリスのアンドリュー・ベルとジョセフ・ランカスターが同時期に提唱した教授法(ベル・ランカスター法ともいう)が原型とされる。

 子どもたちの教育機会が少なかった時代には、同一集団において平均的な教育水準が保たれ、大きな学力格差が生じにくく、経済的で効率のいい授業形態であった。一方で、一斉授業は画一的な指導になりやすく、個々の理解・作業スピードへの対応が難しい。また、教師が知識を一方的に与える形になると、児童が授業に臨む態度が受動的になることがあるとされる。

 1990年代後半、日本の国際的競争力とともに学力の低下の傾向が顕著になり始めると、一斉学習は押しつけ型の授業スタイルと捉えられ、つめこみ教育の象徴として批判される面を見せ、個別学習や集団学習、ティームティーチングなどの新たな授業形態の模索が進んだ。

例文

・一斉授業の形式では、主に教師が主導して講義を進める。

・基礎的な知識の習得には、一斉授業は効果的である。

・一斉学習に加え、ICTを活用した個別学習や協働学習も推進されている。

・一斉学習には、子どもたちが集団で学ぶ意義があるとされる。

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