「悪魔の代弁者」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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悪魔の代弁者(devil’s advocate [Advocatus Diaboli])の意味

悪魔の代弁者とは、自分では賛成しようと思っていなくとも、或る意見への反対意見をいったん論理的に突き詰めて提示しようとする姿勢をあらわす、現代英語の慣用句である。たとえば、「地球環境を守らなければならない」という意見に対して、経済に悪影響が出る懸念とか他の惑星への移住の可能性を検討して「必ずしも地球環境を守る必要はない」と(自分ではそう思っていなくとも)いったん論理的に反論してみようとする姿勢のことをいう。もとはカトリック教会で、或る人物を聖人と認めるか教会が検討する際に、候補者への反対意見を敢えて陳述する官職を指す語だった。哲学とは、「常識」の名のもとに見過ごされがちな真理を敢えて探求する営為であり、時代によって形を変えながらも、それぞれの状況で哲学者は「悪魔の代弁者」としての役割を歴史的に果たしてきた。

例文

  • 悪魔の代弁者とは、敢えて反対意見を論理的に追求しようとする者を指す。
  • 悪魔の代弁者は、常識の枠組みのなかで硬直しないクリエイティブな発想を与えてくれる。
  • 悪魔の代弁者なくして、人類は本当の意味で考えることはできない。
  • 「悪魔の代弁者」とは、もとは教会による列聖の際に、「神の代弁者」に反論する官職であった。
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