「ストック」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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「意味」

 ストックとは、ある時点において貯蔵されている量のことである。したがって、経済学ではストックを、ある時点における変化しない経済変数のことを指しているのだ。マクロ経済学にはさまざまな経済変数が登場するのだが、ある期間を区切った場合にはじめて定義される変数であるフロー変数と、特定の時点ごとに定義されるストック変数とに分けられるであろう。ストックの経済変数に関する分析がストック分析であり、資本ストックなどの資産に関する分析をストック分析と呼ぶのである。経済学において富はストックであり所得はフローである。国富は、ある時点での現存する資産のストックをあらわしている。ストックもフローも概念であり、ストックとフローは反対の意味を持っている。国内総生産は、通常1カ年というようなある一定期間につくり出される財貨・サービスのフローをあらわす概念であり、これに対して国富はある一時点において現存する資産のストックをあらわす概念である。ストック変数の例を挙げると、資本ストック・労働人口・資産残高・マネーストックなどがある。これらは、ある一時点を指定しない限り定義できないのである。市場での取引もフロー変数とストック変数に区別できるのだが、労働市場や財・サービス市場はフロー変数となっており、貨幣市場や債権市場や株式市場はストック変数となっている。

「例文」

・実物資本の存在量はストックである。

・マクロ経済の一般均衡は、フローとストックの同時均衡により達成する。

・ストックの変化はフローの変数による。

・フローとストックには相互作用が働いている。

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