「マターナル・デプリベーション」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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マターナル・デプリベーションの意味

母性剝奪とも言われる。Bowlby, J. によって名づけられた言葉である。乳幼児期に、母親等の養育者による母性的な配慮不足・関係性の欠如のことを言う。マターナル・デプリベーションは、身体的・知的・情緒的・社会的な面での発達に悪影響を与える。Bowlby, J. は第二次世界大戦中に孤児に対する調査をWHOに依頼され、孤児院の乳幼児がマターナル・デプリベーションの悪影響を受けていることを発見した。この後、乳幼児施設では、保育職員を増やすなどの改善が行われ、発達面の問題は大きく減少した。しかし、複数の保育者が関わるため、特定の人物との愛着関係を深めることが難しい。そのため、情緒的・社会的な面での問題が、現在でも残されている。

例文

・マターナル・デプリベーションは、愛着不全の一因である。

・児童養護施設において、マターナル・デプリベーションは避けて通れない問題である。

・Bowlby, J. は、マターナル・デプリベーションと精神障害の関係を調べるため、精神分析から離れる。

・乳幼児の発達の問題は、マターナル・デプリベーションについて考慮する必要がある。

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