「ライフサイクル論」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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ライフサイクル論の意味

ライフサイクル論とは、人間が生まれてから死ぬまでを、発達の段階として捉え、心理・社会的課題を乗り越えることで、次の発達段階での対処が円滑に行われるようになるという考え方である。

Erikson, E. H. によって提唱された理論であり、人間の生涯発達を8段階に分け、乗り越えるべき心理・社会的課題と対比させて示された。

①乳児期ー「基本的信頼 vs 不信」

②幼児前期ー「自立性 vs 恥・疑惑」

③幼児後期ー「自発性 vs 罪悪感」

④児童期ー「勤勉性 vs 罪悪感」

⑤青年期ー「同一性の確立 vs 拡散」

⑥前成人期ー「親密性 vs 孤立」

⑦成人期ー「世代性 vs 停滞」

⑧老年期ー「統合 vs 絶望」

Freud, S. やPiaget, J. の発達論が青年期までを対象としていたのに対し、Erikson, E. H. は大人にも発達を認めたことが、大きな違いである。

例文

・ライフサイクル論は生涯発達研究の先駆けともいえる。

・ライフサイクル論の「世代性 vs 停滞」は「生殖性 vs 停滞」という訳も多い。

・ライフサイクル論では、社会・文化的な影響の大きさに着目している。

・ライフサイクル論の研究には、コホートを単位として考えることも重要である。

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