「三項随伴性」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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三項随伴性の意味

三項随伴性 (three-term contingency) とは、オペラント行動を構成する「弁別刺激」「反応」「強化刺激 (強化子)」 の三者の関係性である。

オペラント行動とは、スキナー (Skinner) が提唱した自発的な行動のことである。スキナーは、人間や動物の行動をレスポンデント行動とオペラント行動の二つに分類した。レスポンデント行動が無条件反射の行動である一方、オペラント行動は反射ではなく主体の自発的な行動である。

オペラント行動において弁別刺激とは、反応が発生するきっかけとなる刺激のことである。反応とは、主体が自発的に行う行動のことである。強化刺激とは、反応に伴って主体に与えられることで、その後その反応が生じる頻度を増加させる機能を持つ刺激のことである。

例えば、辺りが暗くなってきたという弁別刺激によって、照明のスイッチを入れるという反応が生じる。また、実際に明るくなるという強化刺激によって、今後も暗い状況になれば同様の行動を起こす確率は上昇すると考えられる。

例文

・オペラント行動は、弁別刺激と反応と強化刺激という三項随伴性の枠組みでとらえられる。

・客観性を重視するスキナーは、客観的に観測可能な三項随伴性という概念を提唱した。

・三項随伴性を基に考えると、反応の前後の刺激を操作することで対象の反応をある程度条件付けすることができる。

・三項随伴性の考え方は、行動分析に応用されている。

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