大学生活も後半になれば、就活や卒論、実習、課題などで手一杯になり、なかなか新たな資格やスキルを手に入れることは難しくなります。
しかし、大学生活の前半では比較的時間を作ることができるので、その時間を有効に活用すべきです。
キャンパスライフを楽しみたいという気持ちがあるのは当然ですが、社会人になった後のことを考えれば「確かな力」を身に付けておいて損はないと言えるでしょう。
この記事では、そんな「大学生のうちに手に入れておくべき資格やスキル」について解説していきたいと思います。
大学生のうちに資格やスキルを習得するメリット
大学の勉強とは違い勉強をするというのはなかなか大変なことではありますが、この時期の頑張りは社会に出る時や出た後でかなり役に立つはずです。
例えば、「就活の役に立つ」というメリットが挙げられます。
応募書類に資格名が書いてあるだけでも印象は違いますし、面接時のアピールにも役立つはずです。
その資格やスキルを活かしてどのような貢献ができるのかをアピールできれば、多少学歴でライバルに劣っていたとしても押しのけて採用される可能性も上がることでしょう。
また、実際に入社した後も、「資格手当」といった制度によって給与が高くなるケースもあります。
自分以外の同期の新入社員よりも即戦力として働くことができるので、リーダー的なポジションになれる確率も上がります。
大学生のうちに手に入れておくべき資格やスキル
大学生のうちに資格やスキルを手に入れておくメリットが分かったところで、「どんな資格やスキルを取得すべきか」を考えてみましょう。
基本的には自分が希望する職種に関するものを優先すべきですが、もしも具体的な職種が決まっていない場合には、「時代が必要とする資格やスキル」を取得すべきだと言えるでしょう。
いくつか挙げていきましょう。
TOEIC
現代では、一流企業だけがグローバルなビジネスを行うわけではありません。
これまでは国内だけでビジネスを行っていた中規模の企業も、数十人規模の小規模企業も、はたまた数人規模の極めて小さな会社も、積極的に海外の企業との関りを持つことが重要となっています。
そういった意味では、「英語力」は必要不可欠なスキルであると言えます。
「TOEIC」は、英語力の実力を証明するには最適な試験です。
履歴書に記載できると言われている650点を取ることができれば、就職にも有利になりますし、実務で英語を使う際にも役に立つはずです。
企業によっては一定以上のTOEICのスコアが必要になるケースもあります。
大学受験の勉強内容を活かすことができるので、大学1年生から勉強をしていくのがベストだと言えるでしょう。
MOS
MOSは、「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」のことで、WordやExcel、PowerPoint、Access、Outlookという社会人にとって必須のスキルを証明する資格となります。
「スペシャリスト」の他に「エキスパート」というレベルの資格がありますが、かなり難易度が高いので、まずはスペシャリストの方を取得するようにしましょう。
会社員として必須なスキルなだけに、取得していれば就職にも有利になりますし、入社後の実務にも当然役に立ちます。
MOSはマイクロソフトが公式に発表している国際的な資格なので、国外でも通用する資格なのです。
スペシャリストの方であれば、独学でも取得することが可能ですが、対策講座などを受講して取り組むことでよりスムーズに資格が取得できるようになるでしょう。
ITパスポート
ITパスポートは、その名の通りITに関する知識を証明する資格です。
通称「iパス(アイパス)」と呼ばれています。
2009年からスタートした国家資格なので、まだその歴史は浅いと言えます。
これからの時代はITが必須というよりも、ITを積極的に活用したビジネスをしなければ生き残れない時代です。
試験はPCを利用するCBT方式で実施され、合格率は50%程度とそれほど難易度は高くありません。
良い企業に入社するためにはITパスポートを所有しているのが当たり前であるという状況だとも判断できます。
それゆえに、大学1年生か2年生のうちに確実に取得しておくべきだと言えるでしょう。
取得しておくことで就職活動にも有利になりますし、実務にも活かすことができます。
まとめ
今回は、「大学生のうちに手に入れておくべき資格やスキル」について解説してきました。
大学生活の後半になると、本格的に就活が始まってしまうので、できればそれまでに1つか2つの資格やスキルを身に付けておくべきだと言えます。
ここでご紹介した「TOEIC」や「MOS」「ITパスポート」といった資格やスキルはもちろんおすすめですが、それ以外にも「FP(ファイナンシャルプランナー)」や「日商簿記」「宅建」「秘書検定」なども非常におすすめです。
大学生活を楽しむのも大切ですが、ぜひ計画を立てて少しずつでも資格やスキルの勉強も進めていくようにしましょう。