「帰属理論」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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帰属理論とは

帰属理論は、人の行動とその効果の因果関係を解釈する過程を、枠組み化した理論のことである。

ハイダー(Heider,F)は、人の能力、努力、意図などの要因を「内的帰属」、置かれた環境や課題の困難度、その時の運などの要因を「外的帰属」とした。これによって、人は行動した結果や、現象を自分の中に帰属させ、原因の責任や自己の欲求、願望などを処理していると考えた。

また、ワイナー(weiner,B)は、成功や失敗の原因帰属について、帰属後の結果としての感情や、動機付けの変化を含めた、一連のモデルを提唱した。

例えば、テストの結果という物事の原因を、「自分の努力が足りなかった」、もしくは「今回は問題が難しかった」に帰属させた場合、成功をイメージし、次のテストへの学習意欲が向上するとしている。この時、「自分の能力が悪い」「運が悪い」に帰属させた場合、学習意欲に抑制のドライブが働き、次のテストへの学習意欲は低下するとされている。

例文

・私たちは世の中の情報を切り取って認知していると考えられており、その一部を理論化したのが、帰属理論である。

・帰属理論では、ある事柄を帰属させたその後も取り扱っている。

・帰属理論において、「運が悪かった」などの外の環境に原因を帰属させるのは、外的帰属にあたる。

・帰属理論において、テストの結果について、「努力が足りなかった」と振り返るのは、内的に帰属させたと考えられる。

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