「類型論と特性論」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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「類型論と特性論」の意味

類型論とは、人の性格を分類・カテゴリー化することで、最終的にいくつかの類型(カテゴリの典型)に分けられるとする考え方である。代表的なものとして、体型と気質・性格の関係を示しKretschmer, E. の3分類や、心のエネルギーの向かう方向で、内向型と外向型に分けたJung, C. G. が挙げられる。

特性論とは、人の性格を単純な要素に分解したものを特性と呼び、特性の組み合わせによって一人一人の性格が形成されるという考え方である。特性論は20世紀の中頃、計算機技術が発達し、統計的手法で似た特性をまとめられるようになり発展した。代表的なものとして、Goldberg, L. R. のビッグ・ファイブが挙げられる。ビッグ・ファイブは複数語圏での追試にて、同様の5因子(外向性・神経症的傾向・開放性・協調性・誠実性)が抽出されている。

「例文」

・類型論は似た者同士を集めて類型に分け、特性論では類似特性を因子ごとに分類する。

・類型論の考え方は、ヒポクラテスの体液の4分類といった2000年以上前まで遡れる。

・特性論は、同一状況で異なる選択をする個人差を説明するための概念である。

・類型論も特性論も、人の性格を分類するが、そのアプローチの方法は異なる。

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