「スキーマ」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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スキーマの意味

心理学でいうスキーマとは、人間の認知機能の根幹を成すもので、過去に体験した出来事や行為、この世のあるとあらゆる一般的な知識の構造的集合を指す。過去の経験で得た記憶や一般知識・知見が長期記憶として保持されると、そのなかでも、似たような記憶が紐づけされて、連環した状態で記憶される。このように、記憶の中のネットワークで結びつけられた、ひとかたまりの記憶をスキーマという。

例えば、「転倒」「怪我」「血」「赤い」「病院」という言葉はそれぞれ独立しても意味が通じるが、目の前で転んで、体から赤い何かを流している人がいたら、「転倒」して「怪我」をしたから「血」を流しているかもしれない、「病院」に連れて行こうというように、言葉同志が、芋づる式に想起・認知される。

人間の記憶は、それぞれの記憶が、連結された関係性で抽象的かつ一般的に保持されていることで、素早く必要な情報処理を行うことができる。

例文

・スキーマとは、ネットワーク化された記憶を指す。

・スキーマは、膨大な情報量の中から、正確かつ迅速に想起することを可能にするため、引き出しやすい構造化された記憶保持形態を持っている。

・マーケティングやデザインの分野でも、人々が持つスキーマを利用する場面が多い。

・スキーマには、固定概念化しやすいというデメリットもある。

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