「多元的無知」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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「多元的無知」の意味

多元的無知とは、自分の属する集団内で多くの人が同じ思いを持っているが、自分以外の人間がそれに反する思いを持って行動していると信じる現象である。また、自分も集団と同じ行動をとる特徴がある。

多元的無知は、1920年代にAllport, F. H. によって提唱された概念である。

多元的無知は、知覚的多元的無知と推測的多元的無知に別れるという指摘もある。

例えば前者は、職場のルールが実情に合わず誰もが共通の不満を持っているが、自分以外の人もルールを守っている場合に、不満を持つのは自分だけだと思う状況である。

それに対し後者は、各個人が職場のルールを不正確に理解し、多くの人が不満を持っているがルールを守っている場合に、不満を持つのは自分だけだと思う状況である。この場合、各人のルールの理解度と不満の内容が異なる。

「例文」

・職場における多元的無知は、ルールの改変あるいは正しい理解によって解消される。

・多元的無知を第三者から見ると、その集団がルールに不満を持っていないように見える。

・昔からの慣習に従う習慣は、多元的無知が起こりやすい状況といえる。

・リモートワークは、仕事に出社が必要という多元的無知を解消するきっかけとなった。

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