「傍観者効果」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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傍観者効果とは

傍観者効果とは、援助を必要とする緊急事態の場面で、他者(傍観者)がいると、その場で自らの介入を抑制してしまう現象のことである。自分以外に傍観者が多ければ多いほど、その抑制効果は強くなるとされる。ラタネら(Latane,B.et.al)は、傍観者効果が起こる要因を3つ挙げた。1つは、多元的無知という。行動を起こさない周囲の他者を見て、「冷静である」と勘違いし、その事態の緊急性を誤って解釈してしまうとした。もう1つは、責任の拡散という。「他の誰かが行動するかもしれない」と考え、行動が抑圧されてしまうのである。最後は、行動が失敗してしまい、恥をかいてしまうという、他者の視線を気にするものである。実際に、緊急性を伴う事件が起きた場合、この傍観者効果を念頭に置いた対応が望ましい。例えば、緊急時の対応では、漠然と誰かに助けを求めるより、ある特定の個人に視線を合わせ、あなたに対して投げかけていることを明確にした上で、「〇〇をお願いします」という指示が望ましいとされている。

例文

・街中で人が倒れた時、人が集まりなかなか援助行動に移れないのは、傍観者効果が要因の1つであると考えられる。

・傍観者効果を踏まえて、実際の緊急自体では、「あなたは〇〇をしてください」など指示すると、円滑に援助を進めることが出来る。

・傍観者効果は、個人1人のみの状況では起こりにくいとされる。

・日頃から緊急事態を想定した訓練を積んでいると、傍観者効果は起きにくいとされている。

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