「ディマンド・プル・インフレ」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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ディマンド・プル・インフレの意味

ディマンド・プル・インフレとは、ケインズ経済学で用いられる語で、総需要が総供給を上回る不均衡によって発生するインフレーションを意味する。総需要が総供給を大幅に上回るときに物価上昇が発生する。過小な財に対して過剰な貨幣が存在すると発生する現象と考えられる。通常は、経済が成長過程にあり、家計や企業が将来の経済成長に対して楽観的な見通しを持っている場合に発生しやすい。自国の通貨が減価すると輸出が伸長することによりディマンド・プル・インフレーションが引き起こされる。中央銀行は利上げすることによって、消費者が住宅や財・サービスを購入するのを控えるよう誘導するかも知れない。これは、総需要を減少させることによって、供給者が適切なレベルまで総供給を増やすのに役立つ。政府としては政府支出を減らしたり、増税したりするかも知れない。

例文

・住宅ローンに対する過剰な需要が原因で、ディマンド・プル・インフレが起こった。

・政府はディマンド・プル・インフレに対処するために利上げを決定した。

・ディマンド・プル・インフレにより財・サービスの価格が上昇し、消費者は苦しい状況に立たされている。

・円安により輸出が伸び、総需要が増加した結果、国内でディマンド・プル・インフレが起こった。

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