「来談者中心療法」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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来談者中心療法の意味

来談者中心療法とは、ロジャースによってつくられた心理療法である。クライエント中心療法ともよばれる。指示的に行われる精神分析とは違い非指示的療法であり、初めは非指示的精神療法と呼ばれていた。来談者中心療法は、クライエントの語りをカウンセラーが傾聴することでクライエントの自己受容を促す。このような「クライエント中心」の姿勢によって、クライエントは本来の力を発揮して問題に向き合うようになる。クライエントの本来の力を引き出すカウンセラーの態度として、共感的理解(クライエントの話を自分もクライエントであるかのように内面から深く理解しようとする)・無条件の肯定的関心(クライエントのどのような側面にも肯定的な関心を向ける)・自己一致(カウンセラー自身も理想の自己と現実の自己が合致している)が重視される。現代でも、カウンセリングの基本的な姿勢として多くのカウンセラーが学んでいる。しかし、来談者中心療法は言語的療法の一つであり、クライエントの言語能力に依存することで言語の発達が不十分である子どもに効果的な支援ができない。

一方、非言語的療法は言語の発達が不十分な子どもにも効果があり、来談者中心療法の基本的な考えを受け継いだものにアクスラインの児童中心療法がある。

例文

・今回の面接では来談者中心療法の姿勢を心がける。

・来談者中心療法を専門とする先生の講義を聞く。

・来談者中心療法を学ぶ上で、私も自己一致が求められるだろう。

・私が自分を受け入れられるようになったのは来談者中心療法の考えのおかげかもしれない。

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