「局所論」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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局所論の意味

局所論とは、人の精神が意識・前意識・無意識の3つから成るというフロイトの考えである。フロイトは、意識・前意識・無意識のそれぞれに働きを見出した。意識は、記憶や感情など自分の心として認識できるため、自分でコントロールすることができる。前意識は、普段は意識されていないが、思い出そうとすれば思い出すことができる。無意識は、自分の心として認識できないためコントロールすることができない。前意識のように思い出そうとしても思い出せない。

フロイトは、心的外傷(過去に体験した過度のショックやストレス)を意識から無意識に閉じこめることを抑圧と名付けた。人は心的外傷が意識にあることが不快であり、無意識に抑圧しようとする。抑圧は、不快な体験から自分を守る防衛機制の1つである。抑圧によって不適応行動や神経症・反社会的行動が引き起こされると考えられている。神経症の改善には心的外傷の意識化が必要であり、自由連想法や夢分析が用いられる。

例文

・局所論でいうと私の嫌な記憶は無意識に抑圧されている。

・局所論のおかげで神経症のメカニズムがわかる。

・精神分析の専門家から局所論について学ぶ。

・不適応を起こす人を局所論の視点で見ると心的外傷を抱えているのかもしれない。

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