「短期記憶」とは? 意味や使い方を簡単に解説!

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短期記憶の意味

短期記憶とは、物理的刺激を受けてから数秒のあいだ貯蔵される記憶のこと。一次的記憶ともよばれる。近年の心理学では、情報処理の観点から、物理的刺激が感覚貯蔵庫に入力され、それから多くの記憶のうち、一部は短期貯蔵庫に保持され、さらに、リハーサル(情報の復唱)によって存続された記憶は長期保存庫に移される、と仮定している。これらの3種の貯蔵庫のうちでは、短期貯蔵庫に約10秒間記憶されるものが、短期記憶に該当する。短期記憶を保持するためのリハーサルには、維持リハーサルと精緻化リハーサルという2種類の方法がある。維持リハーサルは、ただ機械的に復唱するだけの記銘方法である。その一方で、精緻化リハーサルは、短期記憶の情報に意味を付与したり、イメージを利用して記憶する方法である。短期記憶を長期記憶の貯蔵庫に移動させるためには、精緻化リハーサルという過程が必要となる。

例文

○学習した内容を、短期記憶の段階にとどめておくならば、時間とともに使えなくなってしまう。

○容疑者の目撃情報は、多くの場合には目撃者の短期記憶にすぎないため、あてにならないこともある。

○短期記憶としておぼえたことを忘れないために、復習を怠らないようにしよう。

○日付が思い出せない、などといった短期記憶障害は、認知症のサインかもしれない。

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