「エンカウンター・グループ」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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エンカウンター・グループの意味

 エンカウンター・グループとは、ロジャースが発案した集団心理療法のことである。参加者が本音を言い合うことで、互いの理解を深め、成長や対人関係の見直しを図ることが目的で行われる。エンカウンター・グループには、非構成的エンカウンターと構成的エンカウンターの二種類がある。非構成的エンカウンターは、各人が思ったことをそのまま伝えることによって進むもので、ファシリテーターと呼ばれる進行役により進められる。特に話すべきことや流れが定められていないため、ファシリテーターの技量が必要とされる。非構成的エンカウンターは、参加者が十数人で2-5日程度の宿泊生活を送りながら行われることが多い。
 構成的エンカウンターは、あらかじめ解決すべき課題が設定されていて、ファシリテーターを中心に全員で課題に取り組む。その中で、各人が感じたことを共有する。思ったことを素直に伝える非構成的エンカウンターよりも参加者の人間関係は円滑に進むが、ファシリテーターの技量によっては課題解決が優先され、集団心理療法の意味をなさなくなることがあるため注意が必要である。

例文

・エンカウンター・グループには手続きの異なる二つの種類がある。
・エンカウンター・グループを進行させるファシリテーターは、カウンセラーとしての素質が必要になる。
・エンカウンター・グループでは長時間参加者が一緒に時を過ごすので、親密な関係が生まれやすい。
・他者との交流が不可欠であるため、エンカウンター・グループへの参加がトラウマになることもある。

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