「ビルト・イン・スタビライザー」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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ビルト・イン・スタビライザーの意味

ビルト・イン・スタビライザーとは、景気の変動とともに経済の安定が自動で図られるようにするための仕組み。物価の高騰などの外生的なショックを吸収し、世の中のお金の量(マネーストック)をコントロールする。制度的に組み込まれており、「自動安定装置」とも呼ばれる。例えば累進課税制度は、不況時には税金が減り、経済が過熱すると税金が増えるため、結果的に有効需要の減少が抑えられる。また、社会保障制度は、失業や病気・けがなどによって収入が減少してしまった際に、最低限度の生活が保障される制度である。補正的な公共投資制作などの投資的財政政策に比べて、タイムラグが少ないことが長所である。一方、ビルト・イン・スタビライザーの短所は、有効需要の過剰や不足を完全に改善することはできないという点である。ビルト・イン・スタビライザーは、通常の経済の状態では機能するが、不況が深刻な場合には効果が出にくく、不況からの回復にも有効ではない。そのため、景気の安定のためには、ビルト・イン・スタビライザーだけではなく、金融政策や公共投資、公開市場操作なども必要である。ビルト・イン・スタビライザーは、第二次世界大戦後から資本主義国で注目されるようになった。

例文

経済危機の際にはビルト・イン・スタビライザーは全く機能しない。

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