こんにちは、レポトンです
大学でレポートを書く際
- 「テーマが思いつかない」
- 「何を書けばいいのかイメージが湧かない」
と悩んでしまう人は多いのではないでしょうか
国際問題は、社会情勢や歴史、政治経済などが複雑に絡み合っている一方で、各国政府や国際機関、研究機関が多くのデータや報告書を公開しているため、実はレポートの材料を得やすい分野でもあります
今回は、大学生のみなさんが取り組みやすい国際問題を10個ピックアップしました
それぞれのテーマについて概要を示したうえで、レポートをまとめる際のヒントをお伝えします。気になるテーマを見つけたら、ぜひ深掘りしてみてください
気候変動・地球温暖化
世界規模で進行する気候変動は、海面上昇や異常気象などを通じて私たちの生活や経済活動に深刻な影響を与え始めています。二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を削減するための国際交渉は継続的に行われていますが、先進国と途上国の間で責任や費用負担をめぐる対立も少なくありません。パリ協定以降、各国政府や企業、NGO、市民社会が協力してエネルギー転換を進めるべきだという認識は高まっていますが、具体的な行動に結びつけるうえでの課題は山積みです。異常気象の多発は農業や水資源管理に影響を及ぼす恐れがあり、私たち一人ひとりのライフスタイル見直しが求められています。
- 科学的根拠と国際政治をリンクさせる
温暖化のメカニズムや温室効果ガスのデータを示しつつ、先進国・途上国の思惑や国際交渉の現状を整理すると説得力が増します。 - 具体的事例の紹介
島国の水没危機や各国が進める再生可能エネルギーの導入事例など、数字や比較を交えて書くと読者にイメージが伝わりやすくなります。 - 個人レベルの行動にも言及
世界全体の動きだけでなく、身近にできる省エネや食生活の工夫を提示すると、問題意識を高めながら結論をまとめやすくなります。
国際難民問題
紛争や迫害、経済的困窮などの理由から母国を離れざるを得ない難民・国内避難民の数は、近年ますます増加傾向にあります。シリアやアフガニスタン、ミャンマー(ロヒンギャ)などの事例では、隣国や欧州諸国への大量流入が社会・政治・経済に大きな影響を与えました。難民受け入れに積極的な国もあれば、国内の反移民感情や予算負担を理由に規制を強化する国もあり、国際社会での合意形成は容易ではありません。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の統計や国際NGOの報告書を参照すると、支援や定住をめぐる課題がより具体的に浮かび上がってきます。
- 歴史的背景を確認
第二次世界大戦後の難民条約成立経緯や冷戦時代の亡命者受け入れといった流れを把握すると、現代の課題をより深く理解できます。 - 当事国・受け入れ国双方の視点
難民側の人権や安全保障はもちろん、受け入れ国における社会的負担や政治的議論の両面から分析することでバランスの取れた考察が可能です。 - 一次情報を積極的に活用
UNHCRや各種NGOが公表するレポートは統計データが豊富なので、客観性と説得力を持った論述につなげられます。
感染症とグローバルヘルス
新型コロナウイルスのパンデミックは、世界中の医療体制や経済活動に未曾有の混乱をもたらしました。過去にもエボラ出血熱やSARS、マラリア、結核などの感染症が地域的・世界的な脅威となってきましたが、グローバル化の進展により、人の移動とともに病原体が急速に拡散するリスクが高まっています。WHO(世界保健機関)をはじめとする国際機関や各国政府はワクチン開発や防疫対策に注力していますが、医療インフラが脆弱な途上国への支援や、ワクチンの公平な分配など課題は山積みです。感染症対策は医療分野にとどまらず、政治や経済、社会全体の協力が不可欠なテーマと言えます。
- 各感染症の比較分析
コロナだけでなく、エボラや結核といった既存感染症の対策や歴史を参照すると、国際的な連携の困難さがより鮮明になります。 - ワクチン外交と政治的背景
単なる医学的・公衆衛生的視点にとどまらず、国際政治や経済利権との絡みを取り上げると、多角的に問題を捉えられます。 - 先進国と途上国の格差
医療機器や病院の整備状況、資金面での制約、人口密度などを比較しながら、グローバルヘルスの課題を浮き彫りにしましょう。
核兵器・核拡散問題
冷戦期を通じて核兵器は大国間の抑止力として位置づけられ、今なおアメリカやロシアをはじめとする核保有国が大きな軍事的影響力を持っています。一方で、核兵器禁止条約や核不拡散条約(NPT)の下、核廃絶や軍縮を目指す取り組みが行われてきましたが、北朝鮮の核開発や中東の不安定化など、核拡散のリスクは完全に払拭されていません。核実験やミサイル発射実験が続くと、地域の安全保障環境は一層緊迫化し、国際社会の外交努力が試される状況が続きます。核は科学技術だけでなく、歴史的・政治的文脈を深く踏まえて考えるべきテーマです。
- 核保有国の戦略を整理
アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮などの核戦略やドクトリンを比較して、各国が核に求める意味を読み解くと理解が深まります。 - 核軍縮の実例と課題
START条約などの過去の軍縮協定の成果や失敗を振り返りながら、現代における限界や今後の可能性を検討しましょう。 - 被爆国としての視点
日本は世界で唯一の被爆国でもあるため、核兵器の非人道性や国際世論の動向を論じる際に独自の視点を盛り込みやすいです。
人権問題(ジェンダー平等・児童労働など)
人権は普遍的な価値として国際社会が尊重すべきものとされていますが、現実にはジェンダー格差、児童労働、民族差別、LGBTQ+への偏見など、数多くの問題が解決に至っていません。国連をはじめとする国際機関や各国政府は、法整備や教育、意識啓発キャンペーンを通じて改善を図っていますが、文化的・宗教的背景が絡むケースでは意見の対立が根深いのも事実です。SDGs(持続可能な開発目標)においても「ジェンダー平等」や「すべての人々に平等な機会を」などが掲げられていますが、国家間や地域間で取り組みの進捗には大きな差があります。
- 国際条約と各国の法律を対比
児童の権利条約や人種差別撤廃条約など、国際的な枠組みが実際に各国の法律や運用にどう反映されているかを検証すると良いでしょう。 - 統計データを活用
UNESCOやILOなどが公表するデータを使うと、女性の就学率や児童労働の実態を客観的に示すことができます。 - 先進国の問題も視野に
人権問題は途上国だけの課題ではなく、先進国にも差別や社会的格差が潜在化しているため、広い視野で比較するのが効果的です。
グローバル経済格差(貧富の差)
グローバリゼーションによって世界経済は一体化が進んでいるとされますが、一方で国や地域、社会層によっては貧富の差が拡大し続けています。先進国の一部富裕層に富が集中する現象や、新興国での中産階級の拡大、あるいは最貧国での極度の貧困など、多様な状況が同時進行しているのが現代の特徴です。世界銀行やIMFなどの国際機関も警鐘を鳴らしており、所得格差の是正や機会の平等をめぐる議論が盛んに行われています。経済指標だけでなく、教育や医療へのアクセスなど、社会インフラの充実度も格差と密接に結びついていることがわかります。
- 統計から現状を把握
ジニ係数や1日あたりの所得データなどを用いて、地域や時代ごとの変化を可視化すると説得力が高まります。 - 企業活動と搾取構造
多国籍企業の進出や労働条件の問題を取り上げ、どこに利益が集中し、誰がリスクを負っているのかを分析してみましょう。 - SDGsとの関連付け
経済格差はSDGsの「貧困をなくそう」「不平等をなくそう」といった目標とも関連が深いので、国連の目標達成状況を引き合いに出すと効果的です。
テクノロジーと国際競争(AI・5G・半導体など)
AIや5G通信、半導体技術などの最先端テクノロジーをめぐっては、各国が激しい国際競争を繰り広げています。米中の覇権争いが象徴的ですが、欧州や日本、韓国なども自国の産業保護や技術革新への投資を強化しており、地政学的・経済的な駆け引きが複雑化しているのが現状です。半導体不足やサプライチェーン分断が世界経済に大きな混乱をもたらしたように、新技術の確保は国家安全保障や外交戦略とも深く結びつきます。革新的なデジタル技術が社会変革をもたらす一方で、データ保護やプライバシー、情報格差といった新たな課題も浮上しています。
- 主要国の産業政策を比較
アメリカの「CHIPS法」や中国の「中国製造2025」、EUのデジタル戦略など、各国の政策を対比させることで背景が見えやすくなります。 - 地政学リスクとの関連
ハイテク分野はサプライチェーンの分断や輸出規制、特許紛争などと直結するため、安全保障面も踏まえて分析するのが重要です。 - 社会への影響を考察
AIによる雇用の変化、プライバシー問題など、技術の恩恵だけでなくリスクについても幅広く検討すると説得力が増します。
国際テロリズム・安全保障
冷戦後、テロリズムは特定の国家間紛争だけでなく、国境を越えて広がる脅威として認識されるようになりました。イスラム過激派組織による大規模テロや、SNSを通じた“ホームグロウン”テロリストの出現、さらにはサイバーテロなど、手法も多様化しています。アメリカの対テロ戦争や各国の情報機関の連携によって一定の成果もありましたが、地域紛争や宗教的対立、社会的疎外感がテロの温床となる構図は根深いままです。安全保障の観点では軍事力だけでなく、経済支援や教育、外交など多角的なアプローチが必要であることが再認識されています。
- テロの背景を深掘り
宗教対立や民族紛争、経済的格差などテロに至る要因を多角的に分析すると、単純な善悪の図式では捉えきれない現実が見えてきます。 - 国際協力の仕組み
インテリジェンス共有や資金洗浄対策など、具体的な国際連携策を検証してみると、成果と限界の両方が浮かび上がります。 - サイバー空間の新たな脅威
ネット上での過激化やインフラへの攻撃といった新しいテロ手法も考慮し、社会的影響の大きさを論じると奥行きが増します。
グローバルサプライチェーンと地政学リスク
世界各地での生産拠点や物流ネットワークが密接に結びついている現代、コロナ禍や紛争、自然災害などが発生するとサプライチェーンが大きく混乱し、瞬く間に世界経済にも波及します。実際、半導体不足が自動車産業やIT業界を直撃したように、一国の問題が全体の生産効率と価格に影響を及ぼす構図がはっきりと表面化しました。各国政府や企業は地政学リスクを考慮してサプライチェーンの再構築を図る動きも見せており、経済だけでなく安全保障や外交においても重要な論点となっています。グローバリゼーションの恩恵と脆弱性が同時に顕在化しているのが特徴です。
- 具体的事例で説得力を高める
半導体不足や天然資源の価格急騰など、最近のニュースを例に挙げると、読者がイメージしやすい考察が可能になります。 - 企業戦略と政府政策の両面
多国籍企業がどのように拠点を分散させているのか、各国政府がどんな輸出規制や優遇策を行っているのかを対比すると、問題の立体感が増します。 - 将来シナリオの提案
今後、脱中国依存が進むのか、地域ブロック化が加速するのかなど、いくつかのシナリオを提示すると読み応えが出ます。
カルチュラル・アプロプリエーション(文化の盗用)
ファッションや食文化、音楽、祭事など、ある特定の文化的要素を別の集団が利用する際に、それが尊重とリスペクトに基づくものなのか、それとも不当な盗用なのかが近年大きな議論を呼んでいます。SNSの普及によって批判が瞬く間に広がるケースも多く、背景には植民地主義や人種差別の歴史、少数派文化の周縁化といった深刻な問題が横たわっています。国際的なブランドやアーティストが伝統衣装やモチーフを使用することが「文化の共有」なのか「商業利用」なのか、その境界線は明確ではなく、社会学的にも解釈が分かれるところです。
- 歴史的・社会的文脈を整理
植民地支配や人種差別の背景を知らないまま文化を“借用”すると、なぜ批判されるのかが見えにくくなります。 - 具体的な炎上事例を取り上げる
ファッションブランドやセレブの事例を挙げると、論点が具体化し、読み手にも問題意識を伝えやすくなります。 - 多面的な視点を提示
「文化的交流で新しい価値が生まれる」という肯定的な側面と、「当事者の感情や権利が無視されている」という批判的な側面の両方を扱うとバランスがとれます。
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まとめ
今回はレポートのテーマとして取り上げやすい国際問題を10個紹介しました。いずれもニュースや国際機関の公式資料、学術論文など参照可能な情報源が多く、論拠を示しやすいのが特徴です。ただし、国際問題は多角的な要素が絡み合っているため、安易に結論を急ぐのではなく、できるだけ客観的なデータや複数の視点を取り入れることが大切です。導入・本論・結論の構成を意識しながら、説得力ある論旨展開を目指してみてください。
大学でのレポート作成は、自分の思考や問題意識を深める絶好のチャンスです。今回ご紹介したテーマのなかで特に興味を惹かれるものがあれば、一次資料や専門家の見解などを積極的に調べてみると、さらに充実した内容に仕上がるでしょう。ぜひ参考にしていただき、国際問題への理解を深めながら、自分なりの視点を織り交ぜたレポートを書いてみてください。応援しています!