「国語」から「日本語」へ――近代国家建設と教師像の転換

序論
本稿の目的は、近代国家建設下で国民統合を担った「国語教育」が、敗戦後に外国語としての「日本語教育」へ転換する過程と教師像の変化を検証することである。教師が権威的存在から専門職へ再編された歴史を追い、今日の教育政策へ示唆を得る。本論では政策、教材、養成制度の三側面を概観する。