プロダクト・ライフサイクルという言葉は初めて聞く大学生も多いのではないか。しかし、今までの人生の中で経験したことがあるはずである。好きだった製品がいつの間にか無くなっていたことはないだろうか。まさしくこれがプロダクト・ライフサイクルなのである。プロダクト・ライフサイクルについて詳しく述べる。
*1プロダクト・ライフサイクルは、市場ニーズや自社の売上推移を製品ライフサイクル(事業ライフサイクル)にあてはめ、自社事業の状況を客観的な視点で把握・分析することで売上・利益の最大化を図る市場において製品には寿命が存在する。説明すると導入期、成長期、成熟期、飽和期、衰退期の5つのサイクルがある。サイクルごとに戦略が異なっている。「導入期」では、まず製品を多くの人に知ってもらう必要がある。そのため、積極的に製品の広報活動をすることによってシェアを高めていく必要がある。その次は、「成長期」である。このサイクルではブランド力を更に高めて、いろいろな販売販路を設けてさらにシェアを拡大していくことが大切である。次は「成熟期」である。このサイクルは売り上げ、利益が鈍化してしまう時期である。シェアが上位の企業は更なる拡大に力を入れる。逆にシェアが低いところは踏ん張りどころである。なかには撤退も視野にいれなければならないサイクルである。次に「飽和期」である。このサイクルでは残念ながらどの企業でも売り上げが、頭打ちになってしまう。市場も飽和状態になっているため、低価格路線に入ってしまう。このような事情では、やはり低価格にも対応できるシェアの大きい企業が有利になっている。そして最後に「衰退期」である。このサイクルは売り上げと利益が減っていくサイクルになる。ある程度の生産、既存客を維持しつつ、撤退時期も判断しなければならない時期になる。このように、プロダクト・ライフサイクルはマーケティング部だけでなくあらゆる場面で必要になる。多くの方が経験する営業職でも、自社商品がその市場でどのような位置づけにあるのかを把握することは営業する中で非常に重要になる。近年、このプロダクト・ライフサイクルで「衰退期」になっている製品でいうと、俗にいう「ガラケー」ではないだろうか。ガラケーは1990年代に一般的に普及しそこから爆発的に増加していった。しかし、スマートフォンの出現により急激に市場が衰退していった。
私たちが見る製品はこのようなサイクルを辿っている。最初は人気で多くの人が購入するが時が経つにつれて飽きなどがきてしまい、だんだんと売れなくなってしまい、最終的には市場から姿を消してしまうことになる。最近では技術革新によって衰退していく製品が多くなっている。今後、就職した場合自社製品が今、プロダクト・ライフサイクルではどの位置にいるかを意識してみてもよい。
*1 paddle design company 製品ライフサイクルとプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント https://www.paddledesign.co.jp/point/post-125.html