実体

哲学用語の「実体(じったい)」は、物事の本質的な性質や存在する根源的なものを指す概念である。デカルトによれば、私たちが知ることができる唯一の真実は、「我思う、故に我あり」という命題に基づく、自己の存在に関する認識である。彼は、私たちが直接観察できるのは、自己に関する考えだけであり、他の物事に関しては疑わしいとした。これに対して、スピノザは、すべての物事が同一の存在である神によって引き起こされると主張した。

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