集合的無意識……ユング

集合的無意識とは、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念である。個人が持つ意識、つまり自分自身が意識しているものの他に、ある程度の共通性を持つ無意識があり、それを「集合的無意識」と呼ぶ。この集合的無意識には、個人的な経験や文化、時代の影響を受けない普遍的なアーキタイプが含まれると考えられている。例えば、神話や伝説、夢に現れるシンボルやイメージなどは、集合的無意識から現れるとされる。ユングは、人間の精神にはこのような普遍的な要素があるため、文化や時代を超えた共通性が存在すると考えた。