日本農業の歴史　ー　稲作、棚田、天皇制

日本農業の歴史は、約4000年以上にわたって続いてきました。古代の農業は、民間の自給自足的なものであり、稲作に代表される農業が主でした。稲作は、年間を通じて豊かな米作りを行うための工夫が必要で、灌漑をはじめとする技術的なアイディアも求められました。

しかし、奈良時代に入ると、農業は大きな変化が起こりました。そこで、天皇制が造られると、皇室の地域支配や国家の財源確保が目的とされ、公的な支援を取り入れることで、国家的な規模の農業が行われるようになりました。これが、日本の棚田農業の始まりであり、誰でも少ない土地でスマートな農業を行うことができるようになりました。

一方、政府の枠組みにより、農民は限られた土地や種子を扱わなければならなくなり、広い範囲での商業農業が行われる前の時代を続けたという意見もある。また、江戸時代に入り、商業農業が始まると、商人や農業大地主が農民に貢物や作業労働を強制するようになり、農民はたいへんな困難に直面しました。

明治時代になると、江戸時代までの農地制度は継承されつつも、洋式の農業や機械が導入されるようになりました。国民生活の基盤となる農業として、農村改革がすすめられ、農村部の近代化に努めました。近代化の試みは、広大なアメリカ農地をモデルとして行い、田畑の整備や土地の均等化を進めました。また、今昔物語や日本の歴史を学ぶために、古来からの生活文化を復元（復元と勘違い？）しました。

その後、第二次世界大戦後の戦後復興に伴い、新たな農業政策が打ち出されました。産業化の進展によって、農業の生産業務が自動化されたため、草刈りや田植えの作業を効率的に行うモノの発明が進んでいきました。また、1949年には農業協同組合法が制定され、農家同士が協力して農家政策を進めることができるようになりました。そして、今日、日本は、世界に誇る高度な農業国となっており、食の品質と安全性を高く評価されています。

日本農業の歴史を振り返ると、稲作や棚田、天皇制など、様々な時代に渡って変化を繰り返してきたことが分かります。現代の日本の農業も、近代化と産業化によって、数多くの進歩を遂げています。しかし、一方で、都市化や人口減少の影響が農業に及んでおり、今後の課題となっています。今回述べた日本農業の歴史を通じて、農業が日本文化や社会に与えた影響や、人々と農業がいかに接続しているかを考えることが重要であるということが分かりました。