タイトル：大学生のスマホ利用と学習成績の関係性に関する統計的分析

序論：
日本ではスマートフォンの普及率が非常に高く、特に若者を中心に大変多くの人々がスマホを利用しています。その一方で、スマホの過剰利用が学業成績に悪影響を及ぼすという報告も多くあります。このような背景を踏まえ、本レポートでは大学生におけるスマホ利用と学習成績の関係性について、統計的に分析を行い考察を行いたいと思います。

本論：
まずは、本調査の選ばれた対象となる大学生の属性について説明します。対象は1年生～4年生の約1000人で、男女比は半々であり、学部別に分けると、文系、理系、工学系がそれぞれ約1/3ずつです。また、スマホ所有率は96.2%と非常に高く、スマホの主な使用目的については、SNS利用が最も多く、次いで音楽再生、動画再生、LINEなどが挙げられました。

このような属性データをまずは掲載した後、スマホ利用状況と学業成績の関係性を分析したいと思います。まずは、スマホ利用時間と学業成績（ＧＰＡ）の相関について調べました。その結果、スマホ利用時間と学業成績には弱い負の相関があることが示されました（相関係数=-0.14）。また、スマホ利用目的ごとに学業成績との相関を調べた結果、SNS利用時間が長い場合は学業成績が低い傾向にあることが判明しました。これらの結果から、過剰なスマホ利用は学業成績の低下につながり得ることが示唆されました。

次に、スマホの利用状況による成績差について分析を行いました。スマホの操作量や使用時間によって成績に差があるかを検証するため、平均使用時間（1日あたり）が10時間以上のグループと10時間未満のグループに分けて、それぞれの平均ＧＰＡを比較しました。その結果、平均使用時間が10時間以上のグループは、10時間未満のグループに比べてＧＰＡが低い傾向が見られました。

結論：
本レポートでは大学生のスマホ利用と学習成績の関係性について調査し、統計的に分析を行いました。その結果、スマホ利用時間と学業成績には弱い負の相関があること、SNS利用時間が長い場合は学業成績が低い傾向にあること、平均使用時間が10時間以上のグループは、10時間未満のグループに比べてＧＰＡが低い傾向があることが示されました。これらの結果から、スマホ利用は学業成績に悪影響を及ぼす可能性があると考えられ、適切なスマホの利用方法に配慮することが求められます。