タイトル:コロナ禍における貧困問題
序論
2020年、COVID-19の感染拡大に伴い、日本は緊急事態宣言を出し、人々の生活は大きく変化した。このコロナ禍において、失業、景気悪化、医療崩壊など多くの問題が浮上した。その中でも、今回は貧困問題に焦点を当て、その問題点と解決策を論じたい。
本論
まずは、コロナ禍によって貧困問題が悪化した理由を考えてみる。まずは、失業率の増加が大きく影響している。小売業、観光業等の閉店、縮小は失業率を高め、収入や生活の安定を脅かしている。また、経済の停滞により、個人起業の機会も失われ、若者を中心に起業意欲が減少した。さらに、飲食店や宿泊施設等の深刻なダメージにより、フリーターやアルバイトで生計を立てる人たちも影響を受けている。しかし、失業問題だけが貧困問題を悪化させているわけではない。労働力の高齢化による厚生年金の問題等もあり、今後の貧困問題の深刻化が予測される。
次に、コロナ禍で貧困問題が深刻化する中で、社会が対策を行える方法を検討したい。まずは、国の対策として、雇用調整助成金や持続化給付金の給付などがある。しかし、これらは一時的なものであり、根本的な解決策にはなっていない。また、市民活動による支援も行われているが、その支援範囲が限られていることが問題点である。そこで考えられるのが、社会保障制度の改善である。生活保護制度の見直しや、税制上で所得再分配を行うことで、貧困問題の根本的な解決につながると思われる。一方で、これらの制度もだれでも支援を受けられるというわけではなく、行政側の問題点が否めない。よって、行政と市民が協力し、より良い制度や支援を創り出すことが今後求められる。
結論
今回、コロナ禍における貧困問題について考察した。その中で、失業問題が貧困労働者の増加に大きく影響していることが分かった。また、国の一時的な対策だけでなく、根本的な問題解決が求められていることも理解できた。今後、政府、市民、行政機関が協力して、より良い方向へ歩んでいくことが重要である。そして、自分自身が少しでも社会貢献できるよう、意識の高い生活を心がけたい。