【課題】マルクス経済学および前近代社会の共同性の、現代における意義について述べよ
前近代社会の共同性は充分に満たされてなく、多種多様な情報を手にするのが非常に困難であった。しかし昨今においては、情報統制を受けた前社会の共同性は、一個人の影響力の増加により変化しつつある。
マルクスの経済学によれば、価値というのはどれだけの労働がなされたか。つまりは多くの労働をさせることができれば価値あるものとなる。その価値と多くのお金を交換させることが可能である。労働力の増加方法として、一部の雇い主や権力者が多くの労働者や奴隷を囲い、その収益を搾取し、さらにそこででた収益で新たな労働者を囲っていくことで、多くの労働を生み出すことができ、貧富の差が大きくなる。さらに圧倒的な富を持つ権力者は、別の権力者をも飲み込み、ごく少数の権力者とその他大勢の労働者と分かれる。そして労働者はその権力者に抗うことができず、永遠に搾取され続けてしまう。しかし、今後はこの仕組みが少しずつ変化していくのではないかと考える。理由は、［一個人の影響力が増加しているため］である。前近代社会においては、マルクスの考えの根底にある、［労働者が雇い主の利益を生み出すために労働をしていること］という考えが基盤となっていた。現在の日本の人口の約半分がYouTubeという広告媒体を見ている。中には組織で運用している者もいるが、多くの個人メディアが発信する独自の最適な情報に迅速にかついつでもインプットすることができる。この需要の多様化により、あらゆるデジタルを使わない事業が淘汰された。需要の多様化に伴い、個人としてだれかに搾取されることなく、あらゆる新たな価値を生み出すことが可能となったため、この媒体を上手く使いこなせるものが、搾取されることのない全く新たな権力者となることができる。
これからの時代は、場所も時間も選ぶことなくそれぞれの長所や価値をダイレクトに届けることができ、お金と変えられる世界となってきた。これにより、デジタル媒体も使いこなすものが有利となる世界になるのではないかと考える。上記の結論に関しては、Youtuberや、インスタグラマーなどのインフルエンサーがよい例である。彼らは個人でありながら、強い影響力を持っている。これからの社会においてはこういったスキルを身につけていくことに尽力していきたいと思う。
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