有名人を対象としたストーカーの心理について

有名人を対象としたストーカーの心理について

I.序論

 「某有名人の自宅に不法侵入し、逮捕された」というニュースを見た事があるだろうか。不法侵入の目的は強盗や窃盗等、人によって異なるが、中には特に何もせずただ侵入したというケースがある。こういったケースは所謂「ストーカー」と呼ばれる者が行う事が多い。

2.本論

 何故、そう言った人はストーカーをしてしまうのか。ストーカーには大きく分けて、2種類のタイプが存在する。

 1つ目は、ストーカーされる側が一般人の場合である。そのような場合、大抵のストーカーは、その人物の何かしらの面識を持つ事が多いとされる。その面識とは、両者感の社会的な立ち位置や環境によって異なるため、ストーカーに至る理由は人それぞれの場合が多い。また、中には全く面識のない人からストーカーをされたと言う人もいるため、必ずしも面識があると言う訳ではない。

 しかし、有名人に付きまとうストーカーは、どういった理由でストーカーをしているのであろうか。有名人と一般人との関係性は持ちにくいため、両者の間に面識がどのようにして生まれているのか。否、有名人をストーカーする者の心理は、「自分と被害者(有名人)との間に、何かしらの関係があると信じてしまう」のです(※1)。そのため、ストーカーによるただの思い込みで、そういった出来事に発生してしまう場合が多いのです。

 それに至る根拠があり、それは有名人が広告や宣伝でPRする際、そういった人物は「自分自身のみに訴えかけている」と誤認してしまうためです(※2)。特にそういった捉え方をしてしまう人物は、精神的に不安定な人物程、そう感じてしまうそうです。そこから、思い込みが更に強くなり、場合によっては有名人へのストーカーへ発展してしまう場合があります。

3.結論

 ストーカーをされる被害者は、一般人のときは面識がある場合が多く、有名人の場合は面識がない場合が多いです。有名人のストーカーは何かしらの精神的な不安定さから、有名人のPRを誤認して受け取ってしまい、そういった事に走ってしまう人が多いようです。そのため、ニュースや報道で流れる「有名人宅に侵入した」という人物は、そのような流れでそういった凶行をしてしまい、有名人からすれば「見覚えがない」という事になります。

4.参考文献

○社会福祉士国家試験のための レビューブック 2019年 

(※1)、(※2)→

P235

編集  医療情報科学研究所

発行者 岡庭 豊

発行所 株式会社メディックメディア

印刷  倉敷印刷株式会社

 

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