芸能人やスポーツ選手等の宣伝効果と一般人の心理について

芸能人やスポーツ選手等の宣伝効果と一般人の心理について

1.序論

 私達の生活の中で、買い物であったり友達とショッピングモールへ遊びに行った際、有名人の宣伝ポスターを見た事があるだろう。具体的に例を挙げると、有名人が商品をPRしているものだ。それは街中や駅等、色々な場所で目にする機会があり、最近ではインターネット内もで、広告としてそういった様子を伺う事が多い。

2.本論

 何故、企業等は有名人を宣伝として起用するのか。それは心理学的な観点で見ると、効果があるからだ。そもそも有名人を起用する事で、その企業だけではできないような形でブランドの顧客や見込み客との繋がりを作る事ができる(※1)。若者の世代だと特にこれが影響されやすく、「有名人が宣伝している」という中での、有名人というステータスに関心が向きやすい傾向がある。

 他にも宣伝する商品と関連する有名人を起用する事で、更に宣伝効果が増す。野球の宣伝をするには野球選手を起用したり、化粧品を宣伝するのであればそのターゲット層(年齢)の心を掴める女優を起用する事だ。ちなみに、アメリカの45%の人は、有名人が販売促進の助けになると考えているデータがあるため、有名人を起用した宣伝は効果がある事が窺える(※2)。

 その反対にデメリットも存在する。それは起用している有名人のイメージが悪化してしまった場合、そのブランドや企業の評判も悪化してしまうと言う事。企業等は何も悪い事をしていなくても、有名人のイメージの悪化で評判が下がってしまう。

 スポーツ選手のスポンサーも同様である。スポンサーからすれば自身の企業の物を、世の中に知って欲しい考えがある。それ故、企業の評判を落とさずに好印象として世の中に広げていくには、実績(実力)やその人の性格、世の中の影響力を考慮して、スポーツ選手にスポンサーがつくものである。

 そのため、顧客数を増やしたり売上を伸ばす事を目的に有名人を起用するのであれば、起用する側もあれこれ考えて人選する必要がある。一般人からみて、人気があったり好印象のある有名人を起用することで、更に企業としての認知度が拡大していく事に繋がっていくのだから。

3.結論

 有名人の宣伝効果は、企業の認知を拡大する事に重要な手法である。その反対に、場合によっては評判が落ちてしまう事も考えられる。それほど、有名人を起用した販売促進は、一般人にとってかなり影響を与えていくものである。そのため、企業の良い認知も悪い認知も、人選した有名人に委ねられる場合があるため、くれぐれも企業やブランドのPRで起用する場合は、慎重に考えた上で起用していくべきである。

4.参考文献

○社会福祉士国家試験のための レビューブック 2019年 

(※1)、(※2)→

P234

編集  医療情報科学研究所

発行者 岡庭 豊

発行所 株式会社メディックメディア

印刷  倉敷印刷株式会社

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