「アイデンティティ」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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アイデンティティ(identity)の意味

アイデンティティとは「自分が確かに自分であること」という事実を指すことばであり、「自己同一性」ともいう。日常的には自明のことであると考えられることが多いが、改めて哲学的に考えてみると、必ずしもそうとも言い切れない。たとえば、私の体は固有の実体であるかのように思われるが、その実、古い細胞は死に新しい細胞に日々置き換わっている。また、私の精神も確かに実在する固有の実体であるかのように思われるが、他者との交流やその他の外界からの影響を受けて、日々変容している。そう考えれば私はもはや10年前の私と同一ではなく、生まれたときの私とも同一ではないように思われる。生まれたときの私の構成要素が、現在ではすっかり別の要素に置き換わってしまっているとき、それでも私は「私」なのだろうか。こうした問いは古来より、「テセウスの船」として知られている。

例文

  • 人はしばしば思春期に思い悩み、アイデンティティの危機を経験する。
  • 名称やロゴなどで、鮮明にブランド・アイデンティティを打ち出す。
  • 伝統衣装や生活様式に民族のアイデンティティを見出す。
  • 自らのアイデンティティを見失うことのないよう、他者とのちがいを日々考える。
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