「奥行き知覚」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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奥行き知覚の意味

 奥行き知覚とは、観察をする人物から対象までの空間を三次元的に知覚して、方向や距離感を立体的にとらえる感覚のことである。奥行きは聴覚や触覚でも感じることはできるが、最も大きな役割を果たしているのは視覚である。

視覚による奥行き知覚には、単眼性のものと両眼性のものの2種類がある。片方の目からは、相対的な大きさや重なり、線遠近法、大気遠近法、きめの勾配などの情報を得ることができる。また、両方の目からは、輻輳や両眼視差といった手がかりを得られる。輻輳についいてであるが、両目で一点を見つめた時、2つの視線が交わる角度のことを輻輳角と言う。この角は、見つめる点が近くにある時は大きくなり、遠くになるほど小さくなる。見る点が近い場合は、眼球を動かす筋肉をより多く使うようになり、筋肉に緊張が生じる。この緊張度によって、奥行きを判断しているのだ。

次に、両眼視差についてである。人間が対象物を両目で見た場合、左右の目の網膜には、少しずれが生じた状態で映ることになる。このずれが両眼視差なのだ。両眼視差を脳で処理することによって、対象物が立体であると知覚することができるのだ。

聴覚でも奥行きを感じることができると述べたが、このことについて、具体例を挙げて説明しよう。例えば、救急車やパトカーのサイレン。音が小さければ遠くにいて、大きければ大きいほど近くにいると判断することができるというわけだ。

このように、我々は視覚を始めとして、聴覚など様々な情報を総合し、奥行きについて判断しているのである。

例文

 ・奥行き知覚は、目だけに関することだと思っていた。

 ・意識していなかっただけで、耳も奥行き知覚に関係していたのか。

 ・もっと奥行き知覚の例を探してみよう。

 ・触覚も奥行き知覚に関わっていたなんて驚きだ。

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