「逆資産効果」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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逆資産効果の意味

資産の実質的価値の変動が総需要に与える効果をいう。債券や現金など名目価格で固定されている資産の価値が、利子率や物価の変化によって変動する場合に国民所得に与える効果を指す場合が多いとされる。例えば、物価が上昇するとこれらの資産の実質的価値は下落し、消費などの支出を抑制する効果を持つだろう。そうすると不況下の物価高、いわゆるスタグフレーションによって、消費が大きく減少する可能性が高い。しかし、物価の上昇が名目貨幣額で固定された債務の価値を減少させ、支出を引き上げるという効果も理論的には存在する。1990年代以降の日本の不況を説明するのに、土地などの不動産価格の下落が巨額の未実現損失を発生させ、逆資産効果によって消費マインドが冷え込み、不況が長期化した原因の一つとして数えられる場合もある。

例文

昨日、株式市場が大幅に下落したため、逆資産効果によって消費が冷え込むことが予想される。

株式も債券も下落した結果、未実現損失を抱えるひとが増え、逆資産効果によって消費の低迷が懸念される。

バブル崩壊によって、不動産価格が下落した結果、逆資産効果によって、日本の不況は深刻度を増した。

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