「アーティキュレーション」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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アーティキュレーションの意味

 一国内の学校の全体を、教育段階と教育系統による構造で把握する学校体系という概念において、アーティキュレーションは教育段階間の接続関係のことを指す。

 アーティキュレーションの語源となる語の意味は、「関節」「分節」である。

 初等教育、中等教育、高等教育間における進学制度や教育内容の一貫性などを表すアーティキュレーションと、普通、職業、障害などの教育系統間の統合関係を表すインテグレーションの構造の在り方は、背景にある社会の特徴を明らかにするとされる。例えば、19世紀までの学校体系は大学を頂点とするエリート養成学校系統と、小学校から実科学校へ延長された庶民学校系統の複線型学校体系であった。日本では第二次大戦後に、小・中・高等学校を基本とする6・3・3制の単線型学校体系に移行した。他に、義務教育機関である小学校を終えると複数の教育体系が広がる分岐型がある。

 アーティキュレーションの基本的な理念は、子どもの学習のスムーズな移行であり、子どもの発達の連続性、そして連続的に教育を受ける権利を保障することである。

例文

・垂直のアーティキュレーションが良好なカリキュラムは、中等教育から高等教育にスムーズに移行できる。

・幼児教育から初等教育への接続における適切なアーティキュレーションを実現するためのプログラムが必要とされている。

・アーティキュレーションの不足の状態としてあげられる課題の例に学習内容の重複がある。

・アーティキュレーションの確立を目指す過程で組織やカリキュラムおける課題が表出される。

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