「金融ビックバン」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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金融ビックバンの意味

「金融ビックバン」とは、米国や英国をはじめとする国の金融市場における大規模な規制緩和を軸とした政府主導の改革である。例えば、英国では1986年以降英国市場主義を掲げ、手数料の自由化、二重資格制の導入、取引会員権の開放等競争原理を導入した。これにより、英国市場への参加企業に対する規制を緩和させ、体力のある他国籍企業の市場参加を進めることで国際競争力の向上をはかった。つまり、国際競争力を高めるために、従来の金融市場における規制の撤廃を通じ、金融市場の活性化を促したことを総じて「金融ビックバン」と呼ぶ。日本における「金融ビックバン」はバブル崩壊後の金融市場の停滞を改善するため、1996 年に第 2 次橋本内閣が 2001 年までに完成・実施すると宣言した規制緩和を通じた金融大改革をいう。Free(市場原理に基づく自由な市場)、Fair(透明で公正な市場)、Global(国際的で先端的な市場)という三つの形容詞を掲げ、銀行、証券、保険業界間の垣根を取り払い、より一層の収益機会の算出をはかった。また、株式手数料や保険料率などの各種手数料の自由化、為銀主義の撤廃、投資家や預金者に対するディスクロージャーの徹底等により、個人資産のより効率的な運用が可能となるようにした。

例文

各国の金融市場における規制緩和により、「金融ビックバン」と呼ばれる金融大改革が実施され、国際競争力の向上した一方で、証券会社における顧客との情報格差による責任所在が問題となった。

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