【農業の歴史】
農業は、人類が最初に定住して農業を始めるようになった約1万年前から発展してきた。当時は、肉や果物採集に頼る生活を送っていたが、定住することで農業を行い、食料の確保を目的とした。
最初の農業は、乾燥地帯で行われていた。ナイル川周辺や、新石器時代の西アジアの乾燥地帯が代表的である。稲作は、中国で発明され、全土に広がって行った。また、穀物の栽培をはじめとして、様々な野菜や果物も栽培されるようになった。
農業は、食料を確保するだけでなく、文化や技術も発展させてきた。エジプトのピラミッドは、ナイル川周辺での農業文化から生まれたものである。また、中国やメソポタミアなどでも、農業によって新しい文化が生まれていった。
農業の技術は、いろいろな発明と改良が加わり、食料の生産力が増加してきた。農具の発明や、農薬の使用など、様々な技術が発展していった。
中世ヨーロッパでは、農業が重視され、草原を耕作地として活用することが始まった。また、イギリスでは17世紀に農業改革が起こり、肥料や野菜の品種改良、雑草の駆除など、農業の専門家が科学的な研究と改良を進め、食料生産力の向上に成功した。
日本では、弥生時代に水田が開かれ、稲作が始まった。稲作には、水利用技術や稲作の技術が発展し、日本の農業が発展していった。また、日本でも18世紀には、農業改良が起こり、肥料の使用や農具の発明などが行われた。
現代においても、農業技術は常に進歩している。種子から生産される野菜や果物など、安全で美味しい食品を生産することが求められている。また、環境保護のために、化学肥料の代わりに、微生物を活用した自然エネルギーを使った、有機農業も発展している。
以上のように、農業は人類史上、長い時間をかけて発展してきた。農業によって、文化や技術が生まれ、様々な国で栄える基盤が整った。今でも、農業は私たちの生活に欠かせない存在であり、未来の大切な食糧生産手段の一つとなっている。