明治維新以降の近代化の歩みに対する出来事の背景

明治維新以降の近代化の歩みに対する出来事の背景

明治維新後、日本は急速に欧米諸国と近代化を進めていくことになる。その中で積極的に進められたのが、教育の近代化である。欧米のモデルに倣い、小学校・中学校の教育が普及された。また、欧米風の工場や鉄道も次々と建設され、産業の発展が進んだ。これは、日本の国力を上げるためには必要な取り組みだった。その中で、日本は、当時としては珍しい十分な外貨を持っており、外国資本を積極的に導入することができた。また、政府は軍事力を増強するため、西洋式の軍隊と海軍を作り上げた。こうして、日本は戦国時代から続いていた混迷を脱し、近代化を進めることに成功した。

明治時代の主要な出来事

① 大阪・京都をつなぐ東海道線が開通
1872年に日本初の鉄道路線、東海道線が大阪・京都をつないで開通し、日本の鉄道の始まりを告げた。当時は、蒸気機関車で運行されていた。

② 明治六年の政変
明治六年の政変は、明治天皇と西郷隆盛の不和により発生した、国家運営上の混乱。明治5年当時、大久保利通は明治政府の実力者だったが、明治6年7月、実権を握った明治天皇は彼を積極的に排除する方針をとった。これに反発した大久保は自殺し、政府の中心人物であった西郷隆盛も大きく振り回すことができなくなっていった。

③ 再三の外交交渉を経て、琉球王国が日本に併合
1879年に起こった、琉球王国の日本併合事件。当時、琉球は中国との関係が深かったため、この事件は中国との関係にも大きな影響を及ぼした。併合後、琉球は沖縄県として日本の一部となった。

④ 学校教育令の施行
明治20年(1887年)、新たに制定された学校教育令にもとづいて、公共教育が制度的に展開された。初等教育は六年制で、義務教育に位置づけられた。これにより、学校教育を受けた人口が急増し、徐々に国民的な教育の基盤が整備されていった。

⑤ 日清戦争
1894年、日本と清朝(中国)との間に日清戦争が勃発し、日本の勝利に終わった。この戦争により、朝鮮半島と台湾は日本の勢力下に入り、東アジアの勢力図が大きく変化した。

まとめ

以上、明治時代の出来事について述べた。明治維新以降、日本は急速に欧米諸国と近代化を進め、国力を上げるため積極的に外貨を取り込み、教育・工業などに注力した。その中で、鉄道が開通したり、政変が起こったりと、日本の歴史に大きな影響を与えた節目の出来事も多くあった。

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