タイトル「若者の労働の現状と課題」
序論
現代において、若者の労働問題は深刻な課題として取り上げられています。具体的には、非正規雇用や低賃金、過労などが指摘され、若い世代の就職や社会進出が困難になっています。本論では、若者の労働問題について、具体的な例を挙げながら、その現状と課題を考えます。
本論
まず、若者の非正規雇用の問題を取り上げます。非正規雇用とは、契約形態が派遣、パート、アルバイトなどである雇用形態のことです。2019年に公開された内閣府の「若年者の労働問題に関するアンケート調査」によると、非正規雇用で働く若者は71.2%にものぼります。その中でも、パートタイムで働く若者が44.3%と最も多く、正社員に比べて安定した雇用が得にくい現状が明らかになっています。
また、若者の低賃金の問題も深刻です。内閣府の調査によると、若い世代の平均時給は正社員が1,067円、非正規雇用が951円となっています。そのため、2020年に公開された厚生労働省の調査によると、若者の貧困率は全世帯平均の2倍以上にも上ります。低賃金の中には、労働者の生活を支えることができる額に達していないものがあり、生活保護を受けなければならないケースも存在します。
さらに、若者の過労の問題も指摘されています。日本国内においては、1日あたりの労働時間が最も長い国の1つであり、中でも若者は過重労働が問題視されています。2016年には、東京都中央区で勤務していた新入社員が過労死し、世間の注目を集めました。また、内閣府が実施した調査によれば、15時間以上働く若者が全体の1割強いることが明らかになりました。これらの問題により、若い世代のメンタルヘルスにも悪影響が出る場合があります。
結論
以上のように、若者の労働問題は深刻になっています。そのため、政府や企業は、若者の雇用環境改善のために取り組む必要があります。具体的には、非正規雇用の削減、最低賃金の引き上げ、過労対策の強化などが必要です。また、若者自身も、自己啓発やスキルアップなどに取り組むことで、より良い就職環境を求めることが大切です。若い世代が生き生きと働くことができる社会を実現するため、今後も取り組みが求められます。