文学(文芸・詩歌)

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教育学

徒然草はなぜ江戸時代に一大ムーブメントがを起こしたか  

使用単語:吉田兼好|鎌倉幕府|比叡山|仏教|はじめに吉田兼好が書いたと言われている「徒然草」という作品は、今でもたいそう人気がある。「徒然なるままに、日暮らし……」という出だしで、まるで気楽な随筆のようだが、中をじっくり読んでみて、人生の参...
心理学

天才とはなにかー『知的生産の技術』からみる天才の方法論  

使用単語:梅棹忠夫|レオナルド・ダ・ヴィンチ|釈尊のさとり<序論ーはじめにー> 梅棹忠夫(1920-2010)は日本を代表する民俗学・文化人類学・比較文明学の大家である。フィールドワークから始まった学究生活であったが、生物地理学的な観点から...
哲学

創世神話から思想を読む―『創世記』を例に  

使用単語:岩田靖夫|ヨーロッパ思想|ギリシアの思想|ヘブライの信仰|テクスト議題 あらゆる神話には、創世神話という類型が見られる。創世神話とは、世界や人間はなぜこのような姿としてあるのかということを述べる原因譚である。そして、これがあらゆる...
哲学

芸術もまた沈黙しなければならない  

使用単語:ウィトゲンシュタイン|論理哲学論考|近代ドイツ哲学|ヘーゲル哲学 問題提起 ウィトゲンシュタインは生前唯一の公刊書 である『論理哲学論考』(以下『論考』と略記。なお引用は『世界の名著58』「論理哲学論」より)の2・182というパラ...
文学(文芸・詩歌)

精神的貴族の思想と展開  

使用単語:ホセ・オルテガ・イ・ガセット|大衆の反逆|ニーチェ|序論ホセ・オルテガ・イ・ガセットは、彼の代名詞といえるような著作である《大衆の反逆》の中で、貴族について定義した。『私にとって貴族とは、常に自己超克しようと努力する生、あるいは既...
文学(文芸・詩歌)

江戸時代の歌論を読むー和歌研究から見る文学史と思想  

使用単語:イデオロギー|本居宣長|古事記伝議題 日本文学史を広汎に扱う際、避けて通れないのが和歌である。和歌は、作品そのものの秀逸さのみならず、歴史あらゆる時点で研究されその価値が再発見され続けてきたという点が見逃せない。そのような和歌研究...
哲学

ギリシア神話における女性の好奇心の転回 

使用単語:テオドール・W・アドルノ|マックス・ホルクハイマー|トロイア戦争|オデュッセウス|ギリシア・ローマ神話|パンドラの箱|啓蒙的神話序論テオドール・W・アドルノとマックス・ホルクハイマーとに依って示された神話もまた啓蒙であるという命題...
史学

The Golden Treasury読解― Miltonの哀悼歌  

使用単語:失楽園|ジェイムズ・トムソン|英文学|ジョン・ミルトン|英詩珠玉集|シェイクスピア|ルネサンス|エリザベス朝|ジャコビアン期|古代ローマ|アルフレッド・テニスン|リシダス|イン・メモリアム|フランシス・ターナー・ポールグレイヴ 英...
商学

賄賂とサービスの違いは何か  

使用単語:インセンティブ|慈善事業|贔屓|マイケル・サンデル|免罪符|1.提案本稿は、賄賂とサービスの違いについて考察する。世の中では、お金や対価を渡して優遇してもらえることがある。あなたはクリーニング屋で早仕上げ料金を支払ったことはないだ...
哲学

21世紀のヘーゲル 

使用単語:ルネッサンス|内的関係|一元論|ブランダム|弁証法|独断論|反スターリン主義|ポスト構造主義|フランクフルト学派|ポストモダニズム|ネオ・プラグマティズム|カント|純粋理性批判|デューイ 問題提起 現在ネオ・プラグマティズムと呼ば...
史学

渋谷駅の壁画の秘密(岡本太郎の《明日の神話》)  

使用単語:渋谷|明日の神話|シケイロス|TARO的序論巨大な骸骨のようなものが中央に描かれた壁画が、渋谷駅にある。それが、大阪万博で《太陽の塔》を制作した、岡本太郎のもう一つの代表作である《明日の神話》だ。『原爆が爆発し、世界は混乱するが、...
哲学

岡本太郎作品におけるキリストのイメージ 

使用単語:美の呪力|明日の神話|キリスト|ゲルマン民族|太陽の塔序論岡本太郎の連載をまとめた著作『美の呪力』には、彼が描いた壁画である《明日の神話》に登場する骸骨にそっくりな、ヨーロッパの絵が掲載されている。それは、アルベルト・ディ・ソツィ...
史学

岡本太郎のポストモダン的態度  使用単語:チューリッヒ|万博|太陽の塔|シミュラークル|ダダ

使用単語:チューリッヒ|万博|太陽の塔|シミュラークル|ダダ序論塚原史によれば、チューリッヒで始まり、世界中に拡散していったダダの芸術運動は、文明の進歩を相対化する視点をもっていた、という。わが国で、おそらく、もっとも著名であると思われる2...
文学(文芸・詩歌)

『注文の多い料理店』が示唆するもの

『注文の多い料理店』は宮沢賢治の短編であり、関東大震災の翌年、1924年に自費出版同様に出版された。世界的には、イギリスとフランスが第一次世界大戦敗戦国であったドイツに過大な要求を突き付けて敗戦国民に苦しみを与えた時代である。宮沢賢治は混乱...
史学

古代日本における神話と歴史の関係

『古事記』や『日本書紀』に記載される、天照大神やスサノオの物語は神の物語である。これらの神話は「記紀神話」とも呼ばれ、当時の歴史として示されている。つまり、当時の日本では、神話が歴史として語られており、神々は日本の歴史の一コマとして認識され...
史学

The Golden Treasury読解―Thomsonの愛国歌  

使用単語:アルフレッド大王|イギリス|ジェイムズ・トムソン|デイヴィッド・マレット イギリスを訪れたことのある人ならば、たとえばロンドン市内のバッキンガム宮殿やトラファルガー広場のそばを散策していて、 ‘COOL BRITANNIA’ と銘...
文学(文芸・詩歌)

パリ時代の岡本太郎(フランス滞在の意義)

使用単語:芸術と青春|シュルレアリスム運動|消費の概念|序論岡本太郎が帰国してから、わが国に残した業績や言説は、今では、よく知られている。しかし、彼が学生としてパリにいたときのことは、あまり話題にのぼることがない。岡本自身が《芸術と青春》の...
商学

The Golden Treasury読解―Collinsの夕暮詩  

使用単語:ロマン主義運動|感受性|アダム・スミスThe Golden Treasury読解―Collinsの夕暮詩 20世紀カナダの批評家ノースロップ・フライ (Northrop Frye) は、英文学史における18世紀の後半を「感受性の時...
史学

The Golden Treasury読解―Cowperの環境詩  

使用単語:産業革命|地球環境|環境保護 環境批評 (ecocriticism) なる言葉が誕生し、ひとつの学問的アプローチとして浸透するようになってすでに久しい。*1 『オックスフォード英語辞典』 (The Oxford English D...
哲学

複製技術時代のダダ芸術  

使用単語:複製技術時代|ダダ|芸術|印刷物序論20世紀の美術史を方向づけた、ダダの反芸術運動は、印刷や写真などといった、複製技術を活用した。当時の最先端技術は、表現の方法そのものを変えた。メディア技術による表現領域の拡張は、現代のNFTアー...
文学(文芸・詩歌)

The Golden Treasury読解―Wordsworthの絵画詩  

使用単語:イギリス・ヴィクトリア朝|遠近法|アンソロジー 文学にかぎらず、芸術作品の評価において何よりも困難を極めるのは、当代に制作されたものに関する「価値づけ」である。たとえば前世紀、あるいはもっと前の時代に書かれたものであれば、ややゆと...
史学

「ダダと反戦」  

使用単語:ユダヤ人|ダダ|詩人|芸術運動|反戦序論詩人であった、トリスタン・ツァラを中心として、ダダ運動は、20世紀の芸術を変革した。彼らは、保守主義と進歩主義をともに批判して、戦争への熱狂を鎮静させようとした。ベトナム戦争期には、アメリカ...
文学(文芸・詩歌)

The Golden Treasury読解―Coleridgeの幻想詩  

使用単語:アーサー・コナン・ドイル|アヘン|ホームズ| 無意識
文学(文芸・詩歌)

The Golden Treasury読解―Shelleyの憂鬱詩  

使用単語:|フランス革命|独裁|共和制
史学

The Golden Treasury読解―Keatsの発見詩  

使用単語:詩人の過失|イギリス・ロマン主義|ジョージ・チャップマンThe Golden Treasury読解―Keatsの発見詩 オックスフォード大学で教鞭を執るかたわら、みずから詩人としても活動するエリカ・マカルパイン (Erica Mc...
文学(文芸・詩歌)

もうひとつのThe Golden Treasury―Tennysonの辞世詩   

使用単語:|英詩珠玉集|ポールグレイヴ|ヴィクトリア朝1861年に初版が出た、フランシス・ターナー・ポールグレイヴ (Francis Turner Palgrave) による『英詩珠玉集』 (The Golden Treasury of t...
哲学

「福田恆存と三島由紀夫に見る戦後保守思想」

使用単語:福田恆存|三島由紀夫|戦後保守思想|日本文化序論2020年は、三島由紀夫の没後70周年というタイミングで、三島の再評価が行われた。その回顧的な企画は、戦後の日本文化を語るためには、避けることができないような意義をもっている。しかし...
文学(文芸・詩歌)

『絵画破壊者ジョアン・ミロ』

使用単語:美術|ミロ|バイオモルフィック|星座シリーズ序論ジョアン・ミロは、彼の故国であったスペインや、フランスだけではなく、わが国でも頻繁に展覧会が開催される画家である。本年の2月にも、渋谷のbunkamuraで、ミロ展が企画されている。...
文学(文芸・詩歌)

福田恆存における黙示録の思考

福田恆存|黙示録|ロレンス|イギリス文学序論福田恆存は、イギリスの作家であった、D.H.ロレンスについて、いくつかの論文を書いている。ロレンスといえば、わが国では、伊藤整が翻訳した《チャタレイ夫人の恋人》がわいせつ物頒布にあたるということが...
文学(文芸・詩歌)

『紫式部日記』から見る紫式部と清少納言の関係性

『紫式部日記』の後半部分には「消息文」という文体が用いられている。消息文とは、手紙に用いられる文体、またはその文体で書かれた文章のことで、紫式部の内面が直接的に現れている。『紫式部日記』では、多くの人物への批評や批判が語られているが、清少納...
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