1.序論
人生とは絶えず何かしらの悩みを抱えて、生活を送っていくもの。悩みとは人それぞれ異なるものだが、誰もが一度は人間関係に悩んだ事があるであろう。それは学校の友人との人間関係であったり、家族間での人間関係であったり、職場での人間関係であったり。人間関係で悩みを抱える年齢は子どもも大人も関係ないため、誰もが人間関係で悩む等しく存在する。
2.本論
人は人と関わる事で、嬉しくなる事もあれば悲しくもなる事がある。要するに、人とのやり取りを通して、前向きな感情を抱く事もあれば負の感情を抱く事もある。当然、人間関係で悩むとしたら、人とのやり取りで負の感情を感じた場面に
直面した事が多いであろう。そう言った場面に遭遇した際、アドラー心理学を取り入れる事で、人間関係に関する悩みが減る事が多い。
序論で述べた内容であるが、人間関係で悩む人は多い。それもそのはず。アドラー心理学では「人間の悩みは全て対人関係である」とされている(※1)。
例えば、自分の体型を気にして「痩せたい」と感じたり、「体格を良くしたい」と思う人もいるだろう。そういった考えに至った経緯は、他者と自分を比較した事が原因である。
アドラー心理学では「対人関係が改善されれば悩みが解決し、幸せに近づく」とされている(※2)。具体的に悩みを解決するするには、次の4つの要素を見つめ直す事で、悩みの解決が解決される。
その要素とは「自分(自分の捉え方や行動)」、「相手(相手の捉え方や行動)」、「関係性(上下関係)」、「環境(職場や住まい)」である(※3)。
4つの要素の中での「相手」の考え方や「関係性」のコントロール、「環境」の追求等を変えるには限度があります。そのため、「自分」を変える事が一番容易であり、自分の意思で自分自身を変えていく事が、対人関係を好転していく一歩となります。
3.結論
「痩せたい」、「体格を良くしたい」と言う考えは、自身の捉え方で悩みを解消できる。例えば、健康面では今の体のサイズで十分である等、他者と比較せずに自身の考え方を変える事で、少なからずそう言った悩みから気が楽になる。対人関係に悩んだ際、まず自分が変わる努力をする事で、他の「相手」、「関係性」、「環境」も変わっていき、いずれは悩みの解消へと結びついていくであろう。
4.参考文献
・悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門
著 永藤かおる
監修 岩井俊憲
(※1)P16 (※2)(※3) P18