学級担任制の意味
学級担任制とは、一人の学級担任教師がその学級の学習・生活指導の大部分を担う教授組織のことである。主に小学校で用いられる。一人の教員が担任として存在し、教科によって担当が入れ替わる教科担任制と対比される概念である。
学級担任制には、子どもと深くかかわることができる、教科間の連携が容易、生活と学習を関連付けて指導できるといったメリットがある。
一方で、閉鎖的で子どもが教師の人格的影響を受けやすい、一人の教師がすべての教育内容に精通することが困難といった問題点があげられる。これら課題の対応策として、文部科学省は1999年に学級担任制見直しのための研究会を発足させ、学級担任制を維持しつつも、複数教員が一つの学級にかかわることのできる姿勢を探ることを決定した。また、2022年度からは小学校高学年で、一部教科を専門の教員が受け持つ教科担任制が導入され、子どもの学力向上や教員の負担軽減が期待されている。
例文
・学級担任制を廃止する。
・小学校は主に学級担任制である。
・学級担任制見直しのための声があげられている。
・学級担任制では一人の教員への負担が大きいことが問題視されている。
