減税の意味
「減税」とは立法により租税の負担額を軽減させることである。例えば、国会において消費税、所得税、住民税、たばこ税等の課税率を引き下げる法案を可決することで、消費税であれば日用品の購入者、所得税であれば給与支払いを受けているサラリーマン、住民税であればある地区の居住者、たばこ税であれば煙草を購入する喫煙者等が国に対して支払う費用を減らすことである。国に対して租税を負担する者を納税者と呼び、「減税」はこの納税者の観点から大きく2種類に分けることができる。一つ目は「一般減税」と呼び、日用品購入の際に課税される消費税のように減税効果が納税者一般に及ぶものである。二つ目は「政策減税」と呼び、住宅を取得し一定の条件に該当した場合、納税額から一部還付を受けることができる住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)のように、減税効果が特定の納税者のみに及ぶものである。「減税」のメリットとしては、納税者の金銭的負担の軽減があげられる。デメリットとしては、保育の無償化や低所得高齢者の介護保険料軽減等の国による社会保障には納税金が充てられるため、このような社会保障のための財源の減少があげられる。反意語は「増税」である。
例文
政府政策としての減税には長所と短所があるため一概に減税を推進するべきではない。