『人類史上最大の大量絶滅』
地球の歴史には、何度かの大量絶滅が起こっています。中でも最大のものは、約6億5000万年前に起こった「ペルム紀末の大量絶滅」です。この時期、地球上の生物種の約96%が絶滅し、人類が生まれるまでの数十億年間にわたって、生物進化の過程で培われてきた生物多様性は極めて侵食されました。
その原因は、超大陸「パンゲア」の分離に伴い、地球規模の異常気象が発生し、突如として落雷・火山噴火・地震・洪水・嵐などの自然災害が相次ぎ、生物の生息環境が激変したことが挙げられます。
これらの自然災害の中でも、火山噴火が大量絶滅の大きな原因と考えられています。火山灰や硫酸などによって大気中の酸素量が減少し、酸素欠乏が原因で多くの生物が死滅しました。また、火山灰が川や海に流れ込んで水質が悪化することで、当時の水生生物にとって死に至る脅威となりました。
この「ペルム紀末の大量絶滅」では、絶滅した生物のうち、海洋生物が最も多かったとされています。 特に、ナウティラスやトリロバイトといった原始的な生物は、絶滅候補に挙がっていたのも事実でした。
なお、人類が生まれる前の大量絶滅は、地球の生物進化の過程に大きな影響を与えました。絶滅した生物種に代わる新たな生物が登場するため、新たな進化の過程が始まったのです。 また、人類が誕生し、環境保護の重要性が世界中で認識されるようになってから、地球環境の大切さが議論されるようになりました。
このように、「ペルム紀末の大量絶滅」は、人類の誕生に至るまでの地球の生物進化の過程に大きな影響を与えた歴史的な事件です。今後、地球環境の保護や自然災害の防止がますます重要になっていくことは間違いありません。