人文科学系用語

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哲学用語

汎神論

スピノザの哲学用語で、全体性神学とも呼ばれる。この用語は、「神」を自然そのものとみなし、宇宙や自然現象を神の体現と考える立場を表す。スピノザによれば、神は自然界のあらゆる現象を支配する普遍的な存在であり、人間が思考するあらゆるものは神に包含...
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延長

デカルトの哲学用語で、空間と時間を「延長」と呼んで区別したものである。デカルトによれば、物体が占める空間を「延長」と呼び、物体の移り変わる時間を同じく「延長」と呼ぶ。延長は物体や事象の本質的特徴であり、それらを区別するための基礎的な概念とな...
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二元論

デカルトは、「物質」と「精神」の2つの存在があると主張しました。この考え方を「二元論」と呼びます。物質とは、空間に存在し、物理的な性質を持ったものであり、精神とは思考や意識を司るものであり、物質とは異なる実在の形態を持つとされます。この二元...
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主観/客観

デカルトは、「我思う、ゆえに我あり」という言葉で主観と客観の区別を強調しました。彼によれば、私たちは自分自身の存在を直接的に知ることができるのに対して、外界の存在については、誤解や偏見によって判断が歪められることがあるため、より慎重に扱う必...
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生得観念

デカルトによれば、人間の精神には生まれながらにして備わっている普遍的な真理や概念があるとされています。これを「生得観念」と呼びます。デカルトは、生得観念には「存在すること」「数学的な真理」「形而上学的な真理」の3つの種類があると考えました。...
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神の存在証明

デカルトによる神の存在証明は、哲学的には宗教的な議論の一つである。デカルトは、「神は完全な存在であり、完全な存在には必ず存在することが含まれる」という前提に立ち、この考え方から神の存在を証明しようとした。彼は、自己の思考や存在の不完全さから...
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我思う、ゆえに我あり

「我思う、故に我あり(Cogito, ergo sum)」は、デカルトによって提唱された有名な言葉である。この言葉は、自分が考えることができるということは自分自身が存在するということを示唆しており、自己の存在を確信する根本的な考え方として広...
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大陸合理論

大陸合理論とは、17世紀にヨーロッパ大陸で展開された哲学的・科学的な考え方を指す。主にフランスの哲学者デカルト、スピノザ、ライプニッツらが代表的である。大陸合理論は、経験論的な知識よりも理性的な思考による知識を重視し、自然科学的な方法をもっ...
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演繹法

演繹法とは、一般的な法則や原理から特定の事例や命題を導き出す推論方法のことを指す。ルネ・デカルトはこの方法を用い、自己確証的な認識に基づく哲学体系を構築した。
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帰納法

帰納法とは、特定の事例や観察結果から一般的な法則や原理を導き出す推論方法のことを指す。この方法は、フランシス・ベーコンが提唱した実験的認識論において、自然現象の解明に重要な役割を果たした。
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イドラ

イドラとは、フランシス・ベーコンが提唱した言葉であり、人間が誤った思考や判断をしてしまう原因となる偏見や迷信、主観的な見解などを指す。彼は、人間が真理を追求するためには、イドラを排除する必要があると主張している。
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イギリス経験論

イギリス経験論とは、経験を基礎とする認識論の立場を指す言葉である。この立場は、認識は全て経験に基づくと主張し、人間の知識や思考は経験によって形成されると考える。主な提唱者には、フランシス・ベーコンやジョン・ロック、デイヴィド・ヒュームなどが...
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知は力なり

「知は力なり」とは、フランシス・ベーコンが提唱した言葉であり、知識を得ることが力を持つことにつながるという意味を表している。彼は科学的な実験や観察を通じて自然現象を解明する方法を確立し、人間の知識の獲得を重視した。この考え方は後の啓蒙思想に...
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ブレーズ・パスカル

ブレーズ・パスカルは、17世紀フランスの哲学者・科学者・数学者であり、思想家としても知られています。彼は、キリスト教信仰を重視し、自然科学の発展に対して批判的でした。彼は、「パスカルの賭け」と呼ばれる考え方を提唱し、神の存在を信じることが賭...
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ミシェル・ド・モンテーニュ

ミシェル・ド・モンテーニュは、16世紀フランスの哲学者・エッセイストであり、「エセー」と呼ばれる個人的な随想録を著しました。彼は人間の本質について疑問を持ち、自分自身を研究することが哲学的探究にとって重要であると考えました。また、彼は文化的...
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ジャン=ジャック・ルソー

ジャン=ジャック・ルソーは、18世紀フランスの哲学者・政治思想家であり、社会契約論を提唱したことで知られています。彼によれば、人々は自然状態においては自由で平等であるが、権力を持つ者が現れたために不平等が生じ、社会契約によって人々は自由と安...
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シャルル=ルイ・ド・モンテスキュー

シャルル=ルイ・ド・モンテスキューは、18世紀フランスの哲学者であり、政治思想家である。彼は『法の精神』という著作において、政治的自由と法の支配の原理について論じた。モンテスキューは、政治権力を分散し、立法、行政、司法の三権分立を図ることが...
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トマス・ホッブズ

トマス・ホッブズは、17世紀イングランドの哲学者であり政治思想家である。ホッブズは、人間は本来的に自己保存のために行動し、生存に不可欠な資源をめぐって争いが起こると考えた。そのため、人間の自然状態は「万人の万人に対する闘争」と表現され、自己...
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ゴットフリート・ライプニッツ

ゴットフリート・ライプニッツは、近代哲学における合理主義の代表的な哲学者の一人です。彼は、哲学的思考を形式的論理学に基づかせ、すべての現象が小さな単位から成り立っているというアトム論的な世界観を唱えました。また、彼は神が最良の世界を創造した...
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バルフ・デ・スピノザ

バルフ・デ・スピノザは、近代哲学における合理主義の代表的な哲学者の一人です。彼は、神と自然が同一であるというパンティズムの思想を唱え、現象的なものよりも本質的なものに重点を置きました。彼の哲学は、すべてのものが必然的な法則に従って動作すると...
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ルネ・デカルト

ルネ・デカルトは、近代哲学の創始者の一人であり、「我思う、ゆえに我あり」という有名な言葉を残した哲学者です。彼は、自分が真に知っていることを疑問に思い、すべての知識を自己に基づいて確認しようとしました。彼は、哲学的な問いに対する回答を自己の...
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デイヴィド・ヒューム (David Hume)

デイヴィド・ヒュームは18世紀スコットランドの哲学者で、「経験論の祖」とされます。彼は人間の認識論について論じ、「因果関係の問題」に関する論考で知られています。また、宗教哲学にも著作を残し、「奇跡の問題」について論じ、宗教的な信仰についても...
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ジョージ・バークリ (George Berkeley)

ジョージ・バークリはアイルランドの哲学者で、イギリス経験論の一派である「観念論者」の代表的な人物です。彼は「存在するとは知覚されることである」と主張し、物自体とは知覚されることがなければ存在しないという立場をとりました。また、神が存在するこ...
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ジョン・ロック (John Locke)

ジョン・ロックはイギリスの哲学者で、17世紀の啓蒙思想家として知られています。彼は「経験論の父」とされ、人間の認識論や政治哲学に大きな影響を与えました。特に、「人間の理解にはすべてが無から生まれる」とする認識論的主張や、「社会契約説」による...
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フランシス・ベーコン (Francis Bacon)

フランシス・ベーコンはイギリスの哲学者、政治家、作家であり、「経験論の父」として知られています。彼は自然哲学を研究し、実験的方法を用いた科学の発展に貢献しました。また、人間の認識能力についても研究し、人間の思考や知識獲得の方法を論じました。...
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オッカムのウィリアム

オッカムのウィリアム(1285-1347)は、中世哲学のスコラ哲学派の一員で、オッカムの剃刀として知られる論理原理を提唱したことで有名である。彼は、ある現象が説明される場合には、可能な限り単純な説明を選ぶべきだと主張した。つまり、複数の仮説...
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トマス・アクィナス

トマス・アクィナス(1225-1274)は、中世哲学の重要な哲学者で、教父哲学とスコラ哲学の伝統を継承し、神学と哲学の統合を試みた。彼は、アリストテレスの哲学を基礎とし、神学的な議論を組み合わせた理論体系を展開した。 アクィナスは、信仰と理...
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カンタベリーのアンセルムス

カンタベリーのアンセルムスは、中世ヨーロッパの哲学者・神学者で、普遍論争における主要な立場を表明しました。彼は、信仰による知識の獲得が可能であり、信仰が理性に先立つことを主張しました。また、彼は神の存在を必然的かつ自明のものとして捉え、『存...
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アウレリウス・アウグスティヌス

アウレリウス・アウグスティヌスは、ローマ帝国末期の哲学者・神学者であり、キリスト教神学の中でも最も重要な人物の1人です。彼は、プラトン主義的な哲学的アプローチをキリスト教神学に応用し、教父哲学の重要な代表的人物の1人となりました。彼は、キリ...
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エピクロス

エピクロスは、古代ギリシャの哲学者であり、エピクロス派として知られています。彼の主要な著作は残されていませんが、弟子たちによって書かれた書籍や彼が影響を与えた哲学者たちの著作から彼の思想を知ることができます。 エピクロスは、幸福の追求を人生...
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