錯聴の意味
錯聴とは、音や外からの刺激に対して、間違った知覚が生じる現象のことである。錯視が視覚に起きる錯覚であるのに対し、錯聴は聴覚に起きる錯覚である。錯聴の例としては、実際の音の高さとは異なる高さで聞こえたり、聴こえるはずのない音が聴こえるなどが挙げられる。この現象が起きる理由は、自分を守るためである。我々人間は、生きていく中で絶えず音や刺激に接している。これらの刺激が耳から入り、脳を通して情報処理が行われるわけだが、情報処理が行われる中で幾つかの条件が重なることによって、錯聴が起きるのだ。もし処理が行われることなく、耳から入ってきた情報をそのまま脳が認識してしまうと、我々の脳は休むことができなくなってしまう。錯聴は、それを防ぐためのものなのである。錯聴の代表的なものとして、高さが違う2つの音を出した場合に、その2音よりも低い音が混ざって聞こえる結合音。そして、音階が限りなく上がったり下がったりして聞こえてくる無限音階がある。
例文
・錯聴がどのようなものか、実際に音を聴いて体験してみる。
・錯聴について、専門書を読んで理解を深める。
・あれが錯聴というものだったのか。
・何となく錯聴について分かったけど、家族に上手く説明できない。
