「学習セット」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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学習セットの意味

学習セット (learning set) とは、学習の転移の一つで、特に学習の仕方についての学習の事を指す。同様の学習課題を繰り返し経験すると、それぞれの学習課題の遂行が次第に速く正確に行える様になる傾向がある。この現象を「学習セットの形成」と呼ぶ。

学習セットの形成の研究のため、ハーロー (Harlow) はアカゲザルに図形の弁別学習をさせる実験を行った。二つの図形を提示して、正解の図形を選択すれば報酬の餌が貰えるという学習に対し、アカゲザルはまず試行錯誤型の学習を行い、徐々に正解率を上げて行った。これを問題内学習と言う。続いて何度も図形の形を変えて同様の実験を行った結果、2問目以降の正答率が95%以上となった。これは1問目で正答したら同じ図形を選択をし続け、1問目で誤答をしたら先程とは異なる図形を選択し続けるという、図形の弁別学習における学習方法をアカゲザルが学習したためである。これを問題間学習と言う。

例文

・学習セットの形成能力は様々な種類の動物が持っている。

・学習セットを形成する能力は、ネズミやリスよりもサルやヒトの方が発達している。

・類似の問題に繰り返し挑戦することで、学習セットが形成される。

・老齢のサルは若齢のサルに比べて学習セットの形成が見られにくい。

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