「生きる力」とは?意味や使い方を簡単に解説!

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生きる力の意味

1996年に中央教育審議会が、当時の文部省における「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」の審議会答申において、今後の先行き不透明な変化の激しい時代を切り開くにはゆとりの中で「生きる力」を育てていくことが不可欠であると提唱し、「生きる力」について以下のような資質・能力と定義した。

・自ら学び自ら考える力

・他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性

・たくましく生きるための健康や体力

 この答申を受けて、1998年の学習指導要領改訂では知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視する「生きる力」の育成が基本的なねらいとされ、学校週5日制や総合的な学習の時間の創設が実施される。その後の学力低下の批判を含む議論を踏まえ、2003年答申においては「生きる力」は「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」という3つの構成要素により成り立つことが示され、学習指導要領の一部改訂も行われる。「生きる力」の育成はゆとり教育からの転換期における改善点として、その後の学習指導要領でも引き続き重要な理念として打ち出される。2020年に公示された新学習指導要領「生きる力」は、これからの知識基盤社会を生きていくために、知・徳・体の資質・能力を総合的にバランスよく育むことを目指している。

例文

・新学習指導要領「生きる力」を基盤に教育課程が編成され、2020年度から小学校から順次実施されている。

・総合的な学習の時間は、「生きる力」の育成という役割を持つ。

・「生きる力」となる資質・能力を育むために、「なにを学ぶか」だけでなく、「どのように学ぶか」という観点が重要であり、「主体的・対話的な深い学び」になっているかという視点から授業改善が進められる。

・幼児教育では、遊びや生活の中で「生きる力」を培う。

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