外貨準備高の意味
外貨準備高とは、自国の通貨の安定や輸入代金の支払い、借金返済のために各国の政府・中央銀行が保有している資産のこと（民間が保有しているものは含まれない）。外貨準備をする一番の目的は、外国為替相場の急激な変動を避けることだが、介入する相場が固定相場制か変動相場制かで方法が大きく異なる。外貨準備高は流動性の高い債券や現預金で構成されており、日本は中国に次いで世界第2位の水準である。日本が世界トップクラスの外貨準備高を誇っているのは、輸出によるところが大きい。また、日本の外貨準備の大部分を外国証券が占めており、特に米国債が多数を占める。外貨準備高の適正値として厳密な基準はないものの、輸入の3ヶ月分以上、短期債務残高は1年分相当が一応のラインとされている。
外貨準備高は国際政治の状況に強く影響を受け、日本も1971年のニクソンショック以降外貨準備高が爆発的に上昇した。1990年代からは増加の速度がさらに加速していった。
例文
・朝鮮戦争の特需に関わる外貨準備高が増加した。
・外貨準備高の運用先を多様化する。
・急激な為替相場の変動により外貨準備高が変動する。
・中国は世界一の外貨準備高を有している。
